今流行りの「あるある」大辞典。

 スーパーボウルウィークの日本でよくある風景。


 ★ 毎年、2月の第1月曜日は有給休暇を取る。


 ★ だけど、「スーパーボウル観戦の為」とは言い辛いし、言っても周囲に理解され辛いので、「法事」ってコトにする。


 ★ だけど、毎年毎年「法事」なので、そろそろ親戚が足りなくなって来た。


 ★ 年が明けてからというもの、スーパーボウルのカード予想・勝敗予想にド熱中。「このWRCBのマッチアップは、迅さと高さでは前者だけど、後者はベテランならではの巧さがあって……」「このRTリーチを掻い潜るには、このLEではパワー不足」とか、細かい予想に余念が無い。


 ★ だけど、周囲にその想いをぶつけようとしても、リアクションが返って来ると思われるアメフト理解者が居ない。


 ★ そのため、理解者を求めてネト巡回やTV閲覧やら雑誌購読やらに全力を費やす。


 ★ すると、スーパーボウル前に燃え尽きてしまい、「カンファレンス・チャンピオンシップから2週間は長過ぎだよ( -.-) =з」と辟易する。


 ★ などと言いつつも、スーパーボウルの試合前夜は興奮して眠れない。ゲームデイは危うく寝過ごしそうになる。案外試合開始時間が遅い(レギュラーシーズンみたく、日本時間2時試合開始とかじゃ無い)ので、何とか助かる。


 ★ それでいて、得てしてグズグズの試合展開になるので、期待していたハズのWRを罵倒してみたりする。


 ★ 思い通りにならない試合運びに嘆息しつつ、日本時間では10時なのに「現地はもう20時だから」とか意味判らないコト言って、プシュ〜ッと炭酸ガスの音を立ててみたりする。4thQに入る頃にはベロベロだったりする。


 ★ 試合開始前には他方のチームを応援してハズなのに、負けてる方のチームに自分の姿を重ね合わせ、「判官贔屓」丸出しで雄叫びを上げたりする。ギャンブルプレイで握り拳を堅く結び、力を淹れて応援する。失敗に終わり、「だから負け犬は負け犬なんだよ」と、自己嫌悪に陥る。


 ★ 勝敗の帰趨はハッキリしてても、一年分の想いをぶつけ、熱く応援する。


 ★ 静かに試合が終わる。


 ★ 来年に想いを馳せる。