NFLプレイオフにおける、神懸かった予想屋の大穴一発勝負、の巻。

esperanca2006-01-19

 NFLディヴィジョナル・プレイオフにおいて、まさかの予想的中率100%(4勝0敗)を叩き出した、奇跡の予想屋でございます。しかも、鉄板の優位チームを当てたのでは無くて、下馬評では不利とされるアウェイチームの勝利も含めての的中。御贔屓チームの勝利を願っただけとはいえ、我がSteelersは「プレイオフ第6シードからのカンファレンス・チャンピオンシップ進出は史上初の快挙」だそうで、これを当てたのは世界中でも2,872,659人くらいしか居ないんじゃないだろうか。
 ついでに言うと、ワイルドカード・ウィークエンドでも、3勝1敗で75%のヒット。プレイオフトータル87.5%。
 コレが競馬や株だったら、人生バラ色だろーなぁ。


 さてさて、4試合の結果。


 【NFC
  Redskins 10 - 20 Seahawks (予想:Redskins 17 - 31 Seahawks)
  Panthers 29 - 21 Bears (予想:Panthers 21 - 6 Bears)
 【AFC
  Patriots 13 - 27 Broncos (予想:Patriots 22 - 24 Broncos)
  Steelers 21 - 18 Colts (予想:Steelers 31 - 30 Colts)


 うーん、素晴らしい。得点はちっとも当たってないけど。
 ついでなので、一言ずつ感想も加えてみよう。


 Redskins 10 - 20 Seahawks


 正直、もっと一方的な展開になると思ってた。Seahawksは、RBアレグザンダーファンブル&故障が痛かった。それが無ければ、もっと点を獲りまくったかと言うと、それはまた別。と言うのも、自慢のOL陣が案外RedskinsのDLに押さえ込まれてたりしたから。
 「QBブルネルWRモスのブーメランフックみたいな一発」はこの試合も出たが、RBポーティスのランがもっと出てたら、試合は違う方向に転んでたかも知れない。


 Panthers 29 - 21 Bears


 結論から言うと、QBデロームWRスミスのホットラインが熱く太く繋がってた、それが全て。RBフォスターも怪我でOUTとなり(先週の予想では忘れてたが、RBデイヴィスも今季絶望だった)、ラン攻撃の威力が半減してる中で、このパス攻撃が通りまくったのは大き過ぎた。
 QBデロームが24/33回、319yds、3TD/1INTとバリバリ投げまくり(予想で「2INTまでは想定の範囲内」って言ったっしょ)、WRスミスが12回、218yds、2TDと見事なランアフターキャッチで距離を稼ぎまくった。
 Bearsは今季ホームでの試合で61失点(平均7.6失点)と圧巻の守備力を誇っていたのだが、それがウソのような出来だ。攻撃はまぁ頑張った方だとは思うのだが、Bearsの実力じゃあんなもんだ。QBオートンに大舞台を経験させてやりたかった。


 Patriots 13 - 27 Broncos


 うーん、Patriotsらしくない、その一言。2INT、3ファンブルロスって。
 Broncos自慢の複式ラン攻撃は、この試合は今一つ。パス攻撃はまずまずだろうが、ボロボロのPatriotsDB陣相手であることを考えると、うーむ。
 頑張ったのは守備。予想でキーマンに挙げた通り、BroncosのCBベイリーINTからのビッグリターンを含む大活躍(アレがリターンTDに結び付かなかったのが不思議だ)。
 それにしても、「この両チームの強みは、「相手の強みを徹底的に消す事」が得意な点だと思う」と書いていたが、Broncosが「相手の強みを消した」結果が、「パスが出ない」では無くて「王者の安定したミスの無い試合運びが、ウソのように霧散する」だったとは。
 兎も角、Pats王朝は終焉。凋落の王家は、このまま地に沈むのか、それとも今一度王政復古を果たすのか。


 Steelers 21 - 18 Colts


 この試合はもう、結果が全て。勝因を、予想と併せて見て行く。
 「派手な撃ち合いだけは避けたい」
  →QBマニングを前半は完封するなど、守備がよく踏ん張った。4thQに15点も獲られたが、最大18点差を付けられ追い込まれたColtsが牙を剥いた結果。他のチームなら逆転を許していたであろうから、よく耐え抜いた。
 「出来たら2個以上のターンオーバーを奪いたい」
  →残念ながらターンオーバーは奪えず。
 逆に、RBベティスが時間を消費すれば良いだけのドライヴで、まさかのファンブルロス!「3点リード、残り80秒、敵陣2yds」とまで舞台が出来上がっていて、勝利を疑わなかったオレは愕然として、パープルヘイズパンナコッタ・フーゴ)のカプセルを画面に飛ばしたね。アレがRBベティスの現役最期のプレイにならなくて、本当に良かった。
 「先制点を奪いリードして前半を終えたい」
  →先制はQBベン様→WRランドルエルTDパス、TEミラーへのTDパスも続き1stQで14点をリード。前半のColtsの攻撃をFGの3点のみに封じ込んだ。もう完璧。
 DL陣・LB陣がブリッツをどれだけ効果的に仕掛けられるか」
  →上出来。パス喪失距離は247ydsとデカかったが、5つのQBサックを挙げ43yds後退に追い込んだのは素晴らしい。3rdDOWN-Conversionを3/13、4thDOWN-Conversionを1/2と抑えたのも大きい。
 特に、「3点リード、残り1分半」でのColtsの4thDOWNギャンブルで、LBポーターLBファリアーが猛然とQBマニングに襲い掛かってサックを奪ったプレイは素晴らしかった。今まで見て来た中でも屈指のサックショーだった。QBマニングと言えど、アレはどうしようも無いわな。あわやセーフティ、そうなれば試合が最後の最後に縺れることは無かった。
 LBポーターSSポラマル辺りのビッグプレイにも期待」
  →LBポーターが2タックル、1.5QBサックSSポラマルが7タックル。ついでに、SSポラマルは見事なINTまで披露してくれた。誤審でパス失敗と判定されたけど(オフィシャルが誤審と認めたプレイ)。それぞれが自分の持ち味を存分に発揮してくれた。SSポラマルのプレイに自己裁量権が大き過ぎる気もするけど(たまにポカるし)。
 「攻撃面で注意が必要なのが、DEフリーニーDEマシスDEブロックDTリーガーDTトリプレット等のパスラッシュ
  →喰らったQBサックは、DEフリーニーDTトリプレットによる計2個。よく抑えられた方だろう。ラン攻撃があまり出なかったが、パスプロテクションに関しては上々。
 「司令塔のQBベン様がいつも通りの冷静なプレイをするのは絶対条件」
  →「いつも通り」どころか、いつも以上のプレイ。1stQで2TDパスなんて、そうそう見れない。コイツ、もとい此の御方が、23歳と自分より年下なのが、本当に信じられない。
 「1stドライヴでは、QBロスリスバーガーロングボムを通す“奇襲”でColtsの度肝を抜く」
  →ターゲットはTEミラーだったが、試合開始2つ目のプレイで36ydsパスをヒット。「天才?」(by SlumDunk)
 「ミッチーの3P&流川ショーCBタウンゼンドインターセプトリターンTDLBポーターのQBサックからのFF)が飛び出す」
  →残念ながら、そんなの無かった。
 「残り12秒で4thDOWN-8yds。エンドゾーンに走り込むTEミラーへQBロスリスバーガーがパス、そしてこれがヒット!」
  →結末は、ColtsのKヴァンダージャットの46ydsFG失敗。劇的と言えば劇的か。因みにこのFG、オレは画面の前でKヴァンダージャットの脚に「外せ外せ外せ外せ……」と呪いを掛けてた。効いた。(by SlumDunk)


 おっと、全然「一言ずつ」じゃ無かった。


 結局、スーパーボウル進出の2チームを決めるカンファレンス・チャンピオンシップに登場するチームは、↓のようになった。


 Panthers(南地区2位、ワイルドカード1位) - Seahawks(西地区1位)
 Steelers(北地区2位、ワイルドカード2位) - Broncos(西地区1位)


 細かい勝敗予想は、この際は抜きに(時間が有ったら書くかも)。勝者、即ちスーパーボウル進出チームは、PanthersとSteelersに決まり!
 何とまぁ、ワイルドカードから勝ち上がりシード順位が下位、アウェイでの試合を余儀無くされ、しかも下馬評でも不利を囁かれる、そんな2チームに賭けちゃいましたよ、この天才NFL賭博師は!
 オレは本気ばい。