毎日の行事になって日々の生活の一部として組み込まれたものをちょっといじると違和感が払拭出来ない

 何てことの無い話

 毎朝出勤前にトイレで一仕事終えてから出掛けるシメジだが、その日は何となく腸の蠕動運動が低調だった。「この波に乗るか、イヤ次の波を待つべきだ、この波はオレが求めているビッグウェイヴでは無い」と、オーストrラリア東岸のサーファー的な思考を辿り、そのまま出勤する事にした。

 いつものように朝の時間を過ごしていると、9時半頃にようやく待望のビッグウェイヴが来た。しかも「年に一度、東南東の風が強くウミネコ灯台の左から右に流れる日にしか来ない、乗りこなせた者は一年の幸福が約束される、伝説の大波」的な激しい動きを下腹部に感じる。早速、トイレに向かう
 ……。
 一仕事を終え事務所に戻ると、丁度朝の仕事で2連戦を終えた防人格闘部隊が帰投して来たところだった。事務所左側のドアをシメジが開くのと、右側のドアを格闘部隊の上官が開くのが、ほぼ同時。シメジの開けたドアに近い席に座っている上官が、こう言った。「お疲れ様でした!」
 ……オレに言ったのかと思った