このサイトの左側に表示されている「はてなアンテナ」に、「SAMURAI WARRIORS BLOG」なるものを表示している。
 この「SAMURAI WARRIORS」というのは、日本におけるアメフトのトッププレイヤー24人であり、侍魂を懐に抱き本場アメリカのアメフト界に挑戦する猛者たちのことである。1/22〜23のトライアウトで選抜され、山田晋三ヘッドコーチ指揮のもと3/26には「ジャパンフィエスタ イン サンディエゴ 2005」でサンディエゴ・リップタイドとのアリーナフットボール決戦に挑んだ。試合は残念ながら32-67と大敗を喫し、目標だった「アメリカから1勝」は成らなかったが、日本アメフト史に大きな一歩を刻んだ。
 大試合を終えたので、最近はあまり更新されることも無くなったこのブログだが、アンテナに入れているのにはちょっと理由がある。サムライの1人、鹿島ディアーズに所属するLB松澤卓は、実は大学時代の同級生で、オレがちょっと(ほんのちょっと)アメフトを齧っていた時のチームメイトなのだ。184cm・112kgと、アメフトの日本人プレイヤーとしては規格外のサイズを誇り、鹿児島人らしい熱い気迫でタックルを連発する彼は、体格差・パワー差でアメリカに苦戦し続けた日本の期待の星なのだ。
 実のところ、彼が社会人リーグで活躍している事&「SAMURAI WARRIORS」なるものが存在している事は知っていたが、その一員として彼がプレイしている事は、2月頃まで知らなかった。アメリカンフットボールマガジンのスーパーボウル特集号で彼の記事を目にして、度肝抜かれたのを憶えている。
 大学に入った当初の彼は、タッパはあったが体格はそれほど大きくも無かった。高校でラグビーをやっていただけあって筋肉量は常人のそれでは無いのだが、体重は70kg程度で今の3/5程度だった。彫りの深い精悍な顔立ち、気さくで爽やかな性格、実に男惚れする人物だった。アメフトに熱中し、授業中は寝てばかりいたようにも思うが、これはオレの記憶違いか。
 それにしても、知っている人物が日本の第一線で世界を相手に戦うっていうのは、ちょっと心臓の右奥辺りがズキズキと疼くような、妙な感覚を憶える。
 高校時代の同級生の真純ちゃんが、某ガリバー証券会社のサイトで若手職員から学生へのメッセージを寄せているのを読んだ時も、「あの子供っぽく天真爛漫だった彼女が、今は金融の最前線でバリバリ働いているのか」と衝撃めいたものを感じたものだ。高校・大学の同級生のマブ君も、日本学術振興会の特別研究員として活躍している。高校時代の授業中に寝てばかりいて、舟を漕ぎ過ぎて身体が机から大きくはみ出していた上森も、今は高校教師として学生を指導する立場(大丈夫かよヾ(-д-;))。高校時代に籍を置いていた山岳部の先輩・後輩も、県庁職員3名を中心にあちこちで活躍しているようだ。
 高校・大学と、割と九州では名の知れた頭デッカチ学校に通っていたので(そして浮いていた&落ち零れていた)、仲良くしてた連中も自ずと凄いところで働いてる。医者・弁護士なんか一体何人居るのだろう。数年前に聞いた話だと、名前もよく憶えていない高校の同級生は、消費者金融で瞬く間に出世し、20代前半にして月収50万円超だったらしい(会社が会社だけに良い事とは言い難い点もあるが)。そのうち、取締役に出世する奴やら政治家に転身する奴やら出て来るんだろうなぁ。
 田舎の仲間だってそうだ。GWは熊本に遊びに行ったが、その折に呑み屋で働く2人にも逢って来た。うち1人は、この歳で一国一城の主だ。友人・かっしは、今は台湾で新規プロジェクトを動かしている。
 今の自分の仕事が彼等に比べて劣るとは思わないし、幾ら稼いでいるとかも気にならないが、「頑張っている度」では負けたくない。今は逢う事も無くなった仲間達だが、遠い空の下でも心の切磋琢磨は可能だろう。そうしてみんなで日本を支えて行けるようになれば、それで良いのだと思う。