“トリプレッツ”特集をやろうとしたら、「American Football Magazine」でもやってたけど、結果が違うからまぁ良いか、の巻。


 9/8のOak.RaidrsN.E.Patriots戦を皮切りに開幕の日を迎える、NFL2005シーズン。
待ちに待ったこの戦い、やはり手始めには、シーズン予想と行こう。昨シーズンの予想でPit.Steelersの躍進等を的中させたオレとしては、ここは一丁、ズバリと決めてみたい。

鍵となるのはまず、QB-RB-WRのオフェンス3大スコアラー、所謂“トリプレッツ”である。その他の要素(ラインの強さや選手層の厚さetc.)は非常に重要だが、トリプレッツの能力は得点力に直結するだけにやはり無視出来ない。
と言う訳で、各チームのトリプレッツを評価してみたい。
あ、因みに、「WRレシーバー)はチームによってはレシービングTEも含めるものとする」ってことにしとく。じゃ無いと、実績のあるWRがロクに居ないチームもあるので。あと、チーム名の後のカッコ内は、個人的な評価(優:S ←→ E:劣)でしゅ。
ではでは、やってみよう。


AFC-EAST>


N.E.Patriots(B)

QBトム・ブレイディ(3,692yds、28TD/14INT)-RBコーリー・ディロン(345回1,635yds、12TD)-WRディヴィッド・ギヴンズ(56回874yds、3TD)

初っぱなから何なんだが、このチームはそもそも“トリプレッツ”に代表されるスター選手に頼らない戦術が強み。とは言え、この3人の成績は非常に優れている上、昨スーパーボウルMVPのWRディオン・ブランチ等も居る。そりゃ強ェわ。


N.Y.Jets(C

QBチャド・ペニントン(2,673yds、16TD/9INT)-RBカーティス・マーティン(371回1,697yds、12TD)-WRラヴァーニアス・コールズ(90回950yds、1TD)

“N.Y.の貴公子”ペニントンがこれまで今一つ開花出来なかったが、WRコールズとTEダグ・ジョリーをFA獲得したパス攻撃は今季は期待出来る。昨年のリーグNo.1ラッシャーのRBマーティンの負担を軽減したいところ。


Buf.Bills(D)

QB JP.ロスマン(32yds、0TD/1INT)-RBウィリス・マゲイヒー(284回1,128yds、13TD)-WRエリック・モールズ(88回1,043yds、5TD)

RBマゲイヒー、WRモールズ、WRエヴァンズまでは充分Aランクだが、QBがプロ出場経験僅か4試合のロスマンってのが不安。強肩と快足が武器の24歳だけに大化けすれば怖いが、今季は辛抱の年か。


Mia.Dolphins(E)

QB AJ.フィーリー(1,893yds、11TD/15INT)-RBロニー・ブラウン(Rookie)-WRクリス・チェインバース(69回898yds、7TD)

先発QBの座がフィーリーローゼンフェルズファーロット辺りから確定しきれていないのが最大の弱点。RBも新人ブラウン&引退撤回した問題児リッキー・ウィリアムズと不安だらけ。レシーバーも駒不足。


AFC-NORTH>


Pit.Steelers(C

QBベン・ロスリスバーガー(2,621yds、17TD/11INT)-RBデュース・ステイリー(192回830yds、1TD)-WRハインズ・ウォード(80回1,004yds、4TD)

2年目QBロスリスバーガー&33歳のRBベティスに昨年のプレイを期待するのは酷。大型ターゲットのWRバレスを失い、TEもルーキーのミラー。リーグ最強とも評される攻撃ラインに、より一層の奮闘を期待。


Bal.Ravens(C

QBカイル・ボーラー(2,559yds、13TD/11INT)-RBジャマール・ルイス(235回1,006yds、7TD)-WRデリック・メイソン(96回1,168yds、7TD)

一昨年2,000ydsを走ったRBルイスが完全復活したなら、強肩QBボーラーと移籍のWRメイソンを加えAFCでも屈指のユニットとなり得る。とは言え、ボーラーはもう諦めるか決断すべき時期だし、メイソンは31歳。不安が付き纏う。


Cin.Bengals(B)

QBカーソン・パーマー(2,897yds、18TD/18INT)-RBルディ・ジョンソン(361回1,454yds、12TD)-WRチャド・ジョンソン(95回1,274yds、9TD)

個人的にはかなり期待しているユニット。3人共に若くまだまだ成績に伸びしろがある。WRもハシュマンザダ、ウォーリックと充実して来ており、QBパーマーが4,000yds投げるようなら15年振りの勝ち越し、17年振りの地区優勝も可能性アリ。


Cle.Browns(E)

QBトレント・ディルファー(333yds、1TD/3INT)-RBリー・サッグス(199回744yds、2TD)-WRブレイロン・エドワーズ(Rookie)

期待されたTEウィンズローがバイク事故で今季絶望、33歳のロートルQBと新人WRがパスを支えるしか無い状況。他の面子も、1,000ydsラッシュorレシーヴを期待出来る者は皆無。どう考えても今季は試練の1年間。


AFC-SOUTH>


Ind.Colts(S

QBペイトン・マニング(4,557yds、49TD/10INT)-RBエジャリン・ジェイムズ(334回1,548yds、9TD)-WRマーヴィン・ハリソン(86回1,113yds、15TD)

S」評価を3つくらい付けても良いくらいの、史上最強オフェンス。上記以外にもWRウェイン(1,210yds、12TD)、WRストークリー(1,077yds、10TD)、TEクラーク(423yds、5TD)と居並ぶ。不安要素は故障のみ。


Jac.Jaguars(C

QBバイロン・レフトウィッチ(2,941yds、15TD/10INT)-RBフレッド・テイラー(260回1,224yds、2TD)-WRジミー・スミス(74回1,172yds、6TD)

WRスミス以外に、ウィルフォードウィリアムズドラフト1位新人のジョーンズと190cm超の選手を取り揃え、空中戦を挑む。エンドゾーン前での得点力不足に泣いた昨季の悪夢は払拭出来そう。QBレフトウィッチは4,000yds超を期待。


Hou.Texans(B)

QBディヴィッド・カー(3,531yds、16TD/14INT)-RBドマニック・ディヴィス(302回1,188yds、13TD)-WRアンドレ・ジョンソン(79回1,142yds、6TD)

生きの良さと成長度から言えばリーグ屈指のユニット。順調に行けば3人共リーグの個人タイトル争いに絡んで来る可能性も。ただ、これ以外の選手層の薄さがどうにもこうにも。WRジョンソンも徹底マークが予想され、少々厳しい。


Ten.Titans(D)

QBスティーヴ・マクネア(1,343yds、8TD/9INT)-RBクリス・ブラウン(220回1,067yds、6TD)-WRドリュー・ベネット(80回1,247yds、11TD)

一昨年のMVPの栄光は何処へやら、QBマクネアは落日の色が濃い。昨年2,486yds、18TD獲得のQBヴォレックへの切り替えの時期か。RBブラウンは昨季前半まではリーグのラン成績トップを走っていた実力者だが、怪我がちなのが不安。


AFC.WEST>


S.D.Chargers(B)

QBドリュー・ブリーズ(3,159yds、27TD/7INT)-RBラディニアン・トムリンソン(339回1,335yds、17TD)-TEアントニオ・ゲイツ(81回964yds、13TD))

昨年の爆発ぶりを予想した者は果たして世界中で何人居たのだろう?このままの数字を再現出来るのであれば、今年も優勝争いに絡んで来るだろう。だが、働き過ぎのRBトムリンソンTEゲイツ以外にターゲットが居ない現状、不安は残る。


Den.Broncos(B)

QBジェイク・プラマー(4,089yds、27TD/20INT)-RBティタム・ベル(75回396yds、3TD)-WRロッド・スミス(79回1,144yds、7TD)

正直言って、QBプラマーがこんなに投げまくってる印象は無かった(WRレリーも1,084yds、TEパッツィアーも572yds獲得)。だが、それもこれも昨年はRBに故障者が相次いだから。今季はRBグリフィンデインアンダーソンと充実、怖い存在。


K.C.Chiefs(B)

QBトレント・グリーン(4,591yds、27TD/17INT)-RBプリースト・ホームズ(196回892yds、14TD)-TEトニー・ゴンザレス(102回1,258yds、7TD)

リーグ屈指のスコアリングユニットだが、それもこの3人まで。WR陣にはロクな駒が居らず、RBの控えも薄くなった。RBホームズは引退が囁かれ、TEゴンザレスはプロ入り8年で欠場は1試合のみと働き過ぎ。1人でも欠けると危険。


Oak.Raiders(A)

QBケリー・コリンズ(3,495yds、21TD/20INT)-RBラモント・ジョーダン(93回479yds、2TD)-WRランディ・モス(49回767yds、13TD)

実績のあるWRポーターWRカリーに、プロ7年間で9,142yds、90TDと驚愕の数字を叩き出した怪物WRモスが加わった今季は、WC攻撃を捨てロングパス中心の空中戦に転じる。計算通りに働けば、昨年のColts並みの得点力も望める。


NFC-EAST>


Phi.Eagles(A)

QBドノヴァン・マクナブ(3875yds、31TD/8INT)-RBブライアン・ウェストブルック(177回812yds、3TD)-WRテレル・オーウェンズ(77回1,200yds、14TD)

流石は昨季のNFC王者だが、不安要素は多い。RBウェストブルックは多才だが1人でランを支えるタイプでは無いし、WRピンクストンは今季絶望、WRオーウェウンズは問題児らしくトラブルを続発させている。QBマクナブも苦悩の年か。


N.Y.Giants(D)

QBイーライ・マニング(1,043yds、6TD/9INT)-RBティキ・バーバー(322回1,518yds、13TD)-WRラクシコ・バレス(35回698yds、5TD)

怪物TEショッキー、円熟WRトゥーマー等も加えた面々はかなり強力。だが肝心のQBで、ワーナー放出&マニング抜擢の判断が吉と出るか否か。少なくとも昨季は完全に裏目に出てシーズンをドブに捨てる事になった。奮起に期待するのみ。


Dal.Cowboys(C

QBドリュー・ブレッドソー(2,932yds、20TD/16INT)-RBジュリアス・ジョーンズ(197回819yds、7TD)-WRキーショーン・ジョンソン(70回981yds、7TD)

放浪の豪腕QBブレッドソーが加わり、WRジョンソングレンTEウィーテンと展開するパス攻撃に芯が通った。2年目RBジョーンズは、“エミット・スミスの再来”の評価を確たるものに出来るか。全てが絡み合えば90年代の栄光が蘇る。


Was.Redskins(D)

QBパトリック・ラムジー(1,665yds、10TD/11INT)-RBクリントン・ポーティス(343回1,315yds、5TD)-WRディヴィッド・パッテン(44回800yds、7TD)

WRパッテンサンタナ・モス等を加えたが、リーグ30位に沈んだ攻撃の再建には遠く、RBポーティスTEクーリーが今季も攻撃の中心。QBはラムジーブルネル共に爆発力に欠け、ルーキーQBキャンベルに早々に道を譲るべきにも思える。


NFC-NORTH>


G.B.Packers(A)

QBブレット・ファーブ(4,088yds、30TD/17INT)-RBアーマン・グリーン(259回1,163yds、7TD)-WRジャヴォン・ウォーカー(89回1,382yds、12TD)

この3人だけでも凄いのに、WRドライヴァー(1,208yds、9TD)、TEフランクス(361yds、7TD)、RBダヴェンポート(359yds、2TD)と脇を固める面々も強力。何故これでスーパーボウルに届かないのか不思議(まぁ守備が弱いからだな)。


Min.Vikings(A)

QBダンテ・カルペッパー(4,717yds、39TD/11INT)-RBマイケル・ベネット(70回276yds、1TD)-WRネイト・バールソン(68回1,006yds、9TD)

昨年までチームの看板を背負っていたWRモスが抜けたが、WRバールソンウィリアムソンTEウィギンズレシーバーは揃っている。ウィリアムズスミスも控えるラン攻撃さえ復活すれば、リーグ最強クラスのオフェンスとなる。


Det.Lions(C

QBジョーイ・ハリントン(3,047yds,19TD/12INT)-RBケヴィン・ジョーンズ(241回1,133yds、5TD)-WRロイ・ウィリアムズ(54回817yds、8TD)

3年目ロジャーズ、2年目R.ウィリアムズ、新人M.ウィリアムズとフレッシュなWR陣、1,000ydsラッシュを達成し、かの殿堂入りRBバリー・サンダースの後継者とされるRBジョーンズは期待大。問題は、控えQBガルシアの骨折もあり、QBハリントンの成長如何。


Chi.Bears(E)

QBカイル・オートン(Rookie)-RBセドリック・ベンソン(Rookie)-WRムーシン・ムハメッド(93回1,405yds、16TD)

スターター予定だったQBグロスマンが今季絶望の怪我を負い、他の面々も不甲斐無い出来栄えで、とうとう新人QBオートンに御鉢が廻って来た。RBも新人のベンソン。昨季リーグレシーヴ1位のWRムハメッドとは言え、これは辛いか。


NFC-SOUTH>


Atl.Falcons(D)

QBマイケル・ヴィック(2,313yds、14TD/12INT)-RBウォーリック・ダン(265回1,106yds、9TD)-TEアルジ・クランプラー(48回774yds、6TD)

数字だけ見ると大した事は無いが、QBヴィック(902yds、3TD)、RBダン、RBダケット(509yds、8TD)にプロボウル間近のFBグリフィスを加えたラン攻撃の破壊力は紛れも無くリーグ最強。あとは、まともなパス攻撃さえ有れば……。


N.O.Saints(B)

QBアーロン・ブルックス(3,810yds、21TD/16INT)-RBデュース・マカリスター(269回1,074yds、9TD)-WRジョー・ホーン(94回1,399yds、11TD)

何だかんだ言ってもこの3人の実力は本物、純粋に3人のみで組むトリプレッツの能力で見ればリーグでも五指に入る。あとはRBスミスWRストールワース等の脇役がどこまで奮起出来るか。リーグ最下位と貧弱な守備陣をカバーしたい。


Cal.Panthers(C

QBジェイク・デローム(3,886yds、29TD/15INT)-RBニック・ゴーイングス(217回821yds、6TD)-WRケリーコルバート(47回754yds、5TD)

一昨年のスーパーボウル進出を支えたRBディヴィス、RBフォスターWRスミスの負傷の穴を埋めるべく若手が必死に働いたが、勝ち越しにも届かず。故障者は戻って来たが、FAでエースWRムハメッドを失った。選手層の薄さも心配。


T.B.Buccaneers(D)

QBブライアン・グリーシー(2,632yds、20TD/12INT)-RBカーネル・ウィリアムズ(Rookie)-WRマイケル・クレイトン(80回1,193yds、7TD)

新人RB・2年目WRに加え、3年目QBクリス・シムズスターター奪取も大いに有り得る状況。逆に言えばベテラン勢がちと不甲斐無い。鬼才HCジョン・グルーデンとて、この状況はちと厳しいか。


NFC-WEST>


Sea.Seahawks(B)

QBマット・ハッセルベック(3,382yds、22TD/15INT)-RBショーン・アレギザンダー(353回1,696yds、16TD)-WRダレル・ジャクソン(87回1,199yds、7TD)

この3人の数字はいずれも優秀だが、今ドラフトをFAで戦力が低下した守備の穴埋めに追われた事も響き、選手層が薄く1人でも欠けると途端に攻撃力が低下する。攻撃ラインはリーグ屈指の実力を誇っているだけに、中堅の奮起が必須条件。


S.L.RAMS(A)

QBマーク・バルジャー(3,964yds、21TD/14INT)-RBスティーヴン・ジャクソン(134回673yds、4TD)-WRトリー・ホルト(94回1,372yds、10TD)

RBフォークから2年目ジャクソンに代わったが、WRブルース(1,292yds、6TD)を含めた自慢の攻撃力は健在。攻撃ラインも厚みを増し、RBジャクソンは怪我さえ無ければ1,000ydsラッシュは確実。WRは3番手以降の成長が望まれる。


Ari.Cardinals(B)

QBカート・ワーナー(2,054yds、6TD/4INT)-RB JJ.アーリントン(Rookie)-WRラリー・フィッツジェラルド(58回780yds、8TD)

ドラフト1巡指名のWRフィッツジェラルド、一昨年ドラフト1巡・2巡のWRジョンソンWRボールディンと、若手有望WRが揃っていたところに、元MVPのワーナーが加わった。全員が期待通りに活躍すれば、レシーバー3人共1,000yds、10TDも有り得る。


S.F.49ers(E)

QBアレックス・スミス(Rookie)-RBケヴァン・バーロー(244回822yds、7TD)-TEエリック・ジョンソン(82回825yds、2TD)

現時点で先発QBはティム・ラティに決定しているが、どうせ大した実績も無いのだし、今ドラフト1巡1位指名のスミスに早いとこポジションを奪って欲しい。と言うか、それ以外に今季の49ersの攻撃陣には楽しみは無い。酷評のようだが、事実だから仕方無い。


とまぁ、全チーム見て来た訳だが。
何だか、“トリプレッツ”分析と銘打った割には、オフェンスの総合力での評価になってしまった。まぁ、個人能力とチーム総合力と戦術・戦略の結晶として攻撃が成り立つのだから、それでも良しとするかぁ(何じゃそりゃ)。


こうして見るとやはり、SランクのColts、AランクのRaiders、Eagles、Packers、Vikings、Rams辺りはやはり優勝争いに絡んで来そう。但し、昨年の覇者のPatriots、4強のFalconsのように、トリプレッツそのものの力に頼らない戦術を武器とするチームもあるので、その辺は難しいところだ。まぁ、EランクのDolphins、Browns、Bears、49ers辺りは苦難の道のりが続くことだろう。


ランキングとは関係無く、個人的に期待しているのは、以下のチーム。


Chi.Bears。
トリプレッツ3人中2人が新人と云う現状ではEランクを付けるしか無かったが、ルーキーが先発の座を掴んで寧ろ期待感は増した。ドラフト4巡指名のQBカイル・オートンは大学で史上3位のパス獲得距離をマークしドラフト前からちょっと注目してたプレイヤーだし、ドラフト1巡(全体4番目)指名のRBベンソンは大学で4年連続シーズン1,000ydsラッシュを記録(史上5人目)した逸材。彼等の他にも、2巡指名のWRブラッドリー、5巡指名のWRカリーは共にリーグ屈指のスピードを誇るディープターゲットで、2番手WRの座は手が届くところにある。もし彼等2005組全員が活躍するようならば、低迷を続ける嘗ての名門が復活するかも知れない。


Ari.Cardinals
先日の雑記にも書いたように、若手WR陣(フィッツジェラルドジョンソン、ボールディン)と期待のルーキーRBアーリントン、そして豪腕QBワーナーの組合せは、期待を抱かせずにはいられない顔ぶれ。S.L.Rams 時代にRBフォークWRホルトブルース等と共にリーグを席巻した“ワーナー・ブラザーズ”が、同地区アリゾナで復活するかも知れない。無論そうなれば、一気にスーパーボウル覇者にまで駆け登ったRamsのように、Cardinalsも7年振りの勝ち越し、30年振りの地区優勝、58年振りのNFL制覇へと栄光の道を突き進む……のか?


Oak.Raiders
ショートパス主体のウェストコーストオフェンスからロングボム主体のラン&シュートへ攻撃スタイルを転換したRaiders。実際のところ、このチームにはそっちの方が合っていると思う。WRモスを筆頭に悪童揃いの“シルバー&ブラック”が、チマチマ攻めるWCオフェンスに向いているとは思えない(と言うか、理詰めの攻撃スタイルは似合っていない)。それに、QBコリンズの有言実行っぷり。今オフにFAとなったWRポーターに残留させ、WRモスRBジョーダン等の実力派を揃えるために、何と契約をやり直して自らの年棒を350万ドル(4億円近く)も返上したと言うから驚き。今シーズンに賭ける彼の執念が窺える。


はてさて、今回はこんなもんで。