NFL2005シーズンweek1は面白かったので大満足だが負傷者続出は戴けないなぁ、の巻。

esperanca2005-09-14



 ※ネタバレも多分に含まれた雑記ですので、以下は注意して読まれたし。


 NFL2005シーズンはweek1の16試合を終えた。昨シーズンのプレイオフに進出した12チーム中、王者N.E.Patriots、Pits.Steelers、Ind.Colts、Atl.Falconsを除く実に8チームが敗退し、波乱の幕開けとなった。
 (写真はPhi.EaglesAtl.Falcons戦で先制の7ydsTDランを決めるFalconsQBマイケル・ヴィック


 ではでは、今週の結果(激しくネタバレ注意)。


 N.E.Patriots 30 - 20 Oak.Raiders
 K.C.Chiefs 27 - 7 N.Y.Jets
 Buf.Bills 22 - 7 Hou.Texans
 Mia.Dolphins 34 - 10 Den.Broncos
 Pit.Steelers 34 - 7 Ten.Titans
 Ind.Colts 24 - 7 Bal.Ravens
 Cin.Bengals 27 - 13 Cle.Browns
 Jac.Jaguars 26 - 14 Sea.Seahawks
 Dal.Cowboys 28 - 24 S.D.Chargers
 Atl.Falcons 14 - 10 Phi.Eagles
 N.Y.Giants 42 - 19 Ari.Cardinals
 Was.Redskins 9 - 7 Chi.Bears
 Det.Lions 17 - 3 G.B.Packers
 T.B.Buccaneers 24 - 13 Min.Vikings
 N.O.Saints 23 - 20 Cal.Panthers
 S.F.49ers 28 - 25 S.L.Rams


 いやぁ、兎も角は、我がFalconsとSteelersが見事な勝利を収めたので良しとしよう。


 Falconsは、昨シーズンNFC決勝で対戦し10-27と敗れたEaglesを相手に、得意の地上戦で圧倒し勝利。エースQBマイケル・ヴィックも、パスは12/23、156yds、0TD/1INTと冴えなかったが、11回68yds、1TDと華麗なランでチームを牽引。RBウォーリック・ダンは21回117yds、RB T.J.ダケットも8回15yds、1TDと活躍、チームトータル200ydsはEaglesの21ydsを圧倒している(RBウェストブルックなんかが我が3ランナーに勝てると思うなよッ)。今季も“DVDアタック”は健在だ。
 守備も、QBドノヴァン・マクナブに257ydsパスを許しはしたが、プレッシャーを掛けてそこそこ踏ん張っていたように思える。DEパトリック・カーニーDTロッド・コールマンがそれぞれ1サックを決めた。守備のMVPは、TV観戦してた限りではCBドゥアンジェロホールNFLを代表する大型ワイドアウトWRテレル・オーウェンズを相手に、191cm-178cmと体格では圧倒されながらも良く喰らい付いていた。7回112ydsレシーヴを許しはしたが、あれだけQBマクナブWRオーウェンズのホットラインで投げまくられている状況では、頑張った方だと思う。
 あとはやっぱ、パス攻撃だよなぁ。WRマイケル・ジェンキンズが1stQの58ydsレシーヴを含む3回80yds、TEアルジ・クランプラーが4回54ydsと頑張ってるが、やっぱ爆発力に欠ける。RBダンやFBジャスティン・グリフィスへのスクリーンパス、プレイアクションやブーツレッグからのパスがもう少しあっても良いと思う。


 Steelersは、チーム再建途上(つまりは弱い)のTitansを相手に、ラン・パス各々2TDの計4TDで圧勝。うーむ、素晴らしい。
 特筆すべきは、昨年のシンデレラボーイで2年目のジンクスに挑んでいたQBベン・ロスリスバーガー。プレッシャーは半端無いし助けてくれる筈のベテランRBコンビ(RBデュース・ステイリーRBジェローム・ベティス)も負傷離脱だし、かなりしんどい開幕戦だった筈だ。だが、9/11、218yds、2TD/0INTと完璧なプレイ。この試合のQBレイティングは、驚異のの“満点”158.3を叩き出した。つーか、僅か11回のパスで218yds獲得って、とんでもない効率良さだ。Av. 19.8ydsだぞ、オイ(対するTitansのQBスティーヴ・マクネアはav. 6.9yds)。被サック数ゼロってのも大きい。
 チームの今季初得点が新人TEヒース・ミラーへのパスってのは、未来を想像する上で何とも象徴的。Steelersと言えば、伝統的に鉄壁の守備とゴリ押しのラン攻撃が自慢のスタイルで、TEの役割はランブロックが第一に挙げられていたように思う。それがこの“ビッグマネー”の異名をとる新人は、ブロックにもレシーヴにも長けている。コイツがシーズン50回、5TDレシーヴとかやってくれるんなら、QBロスリスバーガーも楽になるし。
 エースRB2人を欠いたラン攻撃でも、2年目のRBウィリー・パーカーが22回161yds、1TDの爆走を見せ、2人の穴を十分に埋めてくれた。個人的には、2人が怪我を負った時、「RBヴァーロン・ヘインズ辺りが起用されるのかなぁ」と思っていたのだが、今年の“鋼鉄の騎士団”を率いるのはコイツ、RBパーカーだったか。
 鉄壁の守備陣は、今年も健在。ラン97yds・パス206ydsの喪失はまずまず。レッドゾーン守備が1/3(33%)、3rdDOWNコンバージョンが3/8(37.5%)ってのは良く踏ん張ってる。3サックROLBジョーイ・ポーターMLBクラーク・ヘイガンズ各1個と、あと1個は不明)、2INTSSトロイ・ポーラマル、CBリカルド・コークリー)、2ファンブル誘発(ROLBジョーイ・ポーターMLBジェイムズ・ファリアー)は流石。
 うーん、昨年のリーグ最高勝率(15勝1敗)は、フロックでは無かったんだなぁ(ファンのクセに失礼な奴)。


 因みに、先日の今シーズン予想と比較してみると、的中率はかなり微妙、つーか悪い。具体的には、シーズン勝敗数予想の上位チームは同下位チームに対し、8勝8敗の5割(敗れたのはTexans、Broncos、Cardinals、Bears、Packers、Vikings、Panthers、Rams)。開幕戦で不確定要素が多いとは言え、ちょっとあんまりだなぁ。特にNFCの的中率が悪い。
 まぁ、オレ脳内的に番狂わせを演じてくれたチームは、BillsやRedskins、Lions、Buccaneersなんかは「過小評価してるなぁ」と自分でも思いつつシーズン予想していたから、まぁ納得出来なくもない。けど、3勝予想のDolphins・4勝予想の49ersが、共に勝利を収めるとはなぁ。ちょっとビックリ。


 それにしても、“今季スーパーボウル”と予想したCal.Panthersの敗戦はちょっとなぁ。。。しかも、守備の要の一人であるプロボウラーDTクリス・ジェンキンズが今季絶望の負傷(右膝十字靭帯損傷)とはなぁ。。。ちょっと痛過ぎる。
 主力選手の負傷者は以下の通り。
  ★ Cal.Panthers DTクリス・ジェンキンズ(右膝十字靭帯損傷、今季絶望)
  ★ G.B.Packers WRジェヴォン・ウォーカー(右膝十字靭帯損傷、今季絶望)
  ★ Bal.Ravens QBカイル・ボーラー(右足爪先故障)
  ★ Den.Broncos RBマイク・アンダーソン(肋骨打撲)
  ★ Den.Broncos CBチャンプ・ベイリー(左肩脱臼)
  ★ Was.Redsikins QBパトリック・ラムジー
 Ravensの場合、「この2年間ずっと我慢して起用し続けながらも結果が伴わなかったQBボーラーからQBアンソニー・ライトへ交替する口実になる」ってなメリットも有るような無いような、でもそんなこと言ったらQBボーラーに気の毒なような。
 まぁ、負傷が付き物のスポーツとは言え、開幕戦で今季絶望は可哀想過ぎるし、周囲もプラン変更を余儀無くされるし、やっぱ怪我はしない方が良いね。


 さてさて、week2以降にも好カードが目白押し。楽しみなことだ、こりゃ。寝不足の5ヶ月間が始まるなぁ。