NFL2005シーズン開幕週のTV観戦&スタッツ分析あれこれ、の巻。その2。Phi.Eagles@Atl.Falcons。
先ずは、乱闘から。
week1で最注目カード、マンデーナイトゲームのPhi.Eagles@Atl.Falconsだが、試合開始前のウォームアップで一悶着あった。 EaglesのLBジェレマイア・トロッターとFalconsのCBケヴィン・マシスが小競り合いから乱闘に発展し、果ては両者退場。
最初の原因が何なのか、結局のところどっちが悪いのか、その辺の事情はよく判らない。オフィシャルサイト(英語)で調べてみたものの、関連記事があるのかすらよく判らなかった。2人だって、開幕を待ち望んでいただろーに。
だが、この試合に限定すれば、どっちのチームに有利に働いたか。
★ Phi.Eagles LB ♯54 Jeremiah Trotter
スティーブンFオースティン大から1998年にEagles入団、2002年から2年間Redskinsでプレイするも、2004年から古巣復帰。ラン守備に絶対の自信を持つハードタックラーで、昨年を含め3度プロボウルに選出されている。通算100試合出場、496タックル138アシスト、11.5QBサック、30パスカット、7インターセプト、2リターンTD。NFL8年目。185cm、119kg。
★ Atl.Falcons CB ♯23 Kevin Mathis
テキサスA&Mから1997年Cowboysに入団、ルーキー年から全試合に出場。2000年にSaintsに移籍、Falconsでは2002年からプレイ。小柄ながらも堅実なプレイぶりが身上のカバーマン。昨年は15試合に出場し、60タックル5アシスト、2インターセプト2リターンTDを決める。通算107試合出場、291タックル47アシスト、3QBサック、28パスカット、11インターセプト、3リターンTD。NFL9年目。175cm、84kg。
ポジションこそ違えど、チーム内・リーグ内における地位からすれば、圧倒的にEaglesのLBトロッターの方が上だ。しかもこのLBトロッターは、昨年Falconsが姿を消したプレイオフNFC決勝戦において、8タックルと獅子奮迅の働きを見せてFalconsのラン攻撃を封じ、結果27-10の圧勝に持ち込んだ実績がある。“LBトロッターが居なけりゃあなぁ……”不謹慎とは知りつつ、そう思わないでもない、そんな選手。
それが、試合開始前のアクシデントで、あっさりと消えてくれた(勿論、自軍のCB1人は犠牲になるが)。 更に、替わりに出場したのは、明らかにLBトロッターより能力が落ちる、2年目の若手LBマイク・ラビンジョー。昨年は3試合出場のみ。複雑なEagles守備システムへの対応もまだまだ。
この“目の上のタンコブ”LBトロッターが居ない状況で、RBウォーリック・ダンが113yds、QBマイケル・ヴィックが68ydsラッシュと走りまくった。
うーん、ハッキリ言って、儲けモンだ。
個人的には、“喧嘩両成敗”であるし、退場処分になるようなトラブルを起こしたLBトロッターが悪い(勿論CBマシスも悪い)のだから、そこにつけ込んでラン攻撃を繰り出したFalconsは悪くない、と思う。それこそがスポーツの世界だし。
まぁ、LBトロッターが居なければラン攻撃ももう少し抑えられただろうし、喧嘩相手がCBドゥアンジェロ・ホールだったりしたらEaglesのパス攻撃にもっとやられてただろうし、その辺はラッキーだったなぁ、正直なトコ。
どうせ、プレイオフではまたこの両チームの再戦が観られるのだと思う。だからその時は、互いにフルメンバーの状態で、正々堂々と後腐れ無いように戦い、そしてその上で、我がFalconsがEaglesを完膚なきまでに叩きのめして欲しいものだ。
あ、観戦してた感想としては、面白かったぞ、かなり。QBヴィックが相変わらずの韋駄天だったりパスが下手だったり、終盤でEaglesが迫って来てハラハラさせられたり。
ただ、午前2時過ぎからの放送だったから、帰省して実家で観てたオレとしては、家族に気を遣って結構大変だった。母ちゃん(51歳)も、3時から起きて仕事(介護福祉士)始めたり、大変だなぁ。