NFL2005シーズン開幕週のTV観戦&スタッツ分析あれこれ、の巻。その7。Dal.Cowboysへの期待。

 最後に、先日の予想で“ココは強いと思うぞ、ハッキリ”とまで書いて絶賛した、Dal.Cowboys。昨年のシンデレラチームたるS.D.Chargers相手に28-24と接戦を制して勝利を収めた。
 まぁ、今回の勝利は、Chargersの怪物TEアントニオ・ゲイツの不在が大きかったようにも思う。4点リードの4thQ残り47秒で自陣ゴールライン際7ydsまで攻め込まれ、QBドリュー・ブリーズがパスを4連続で試みて全て封じ切った局面。あれは確かにCowboys守備陣の粘りが活きた場面だったが、あそこにTEゲイツが居たら、1本くらいはパスを許していたかも知れず、そしてその1本は逆転のタッチダウンとなったはずなのだ。ま、居ない奴のコトを話しても仕方ないのだが。
 Cowboysの守備は、Chargersから2QBサック、2インターセプト、1ファンブルを奪取。パス喪失188yds、ラン喪失103ydsは相手を考えればまずまず。パスキャッチも得意なRBラディニアン・トムリンソンにレシーヴを1度も許さなかったのが大きく、QBブリーズ得意のショートパスを封じ込めた。
 攻撃陣も上々のスタート。2年目RBジュリアス・ジョーンズは26回93ydsのランで1TD、同じく2年目WRパトリック・クレイトンも6回89ydsはチームトップ、1TDも挙げた。一方でベテラン勢も健在ぶりを示す。13年目のQBドリュー・ブレッドソーが18/24、226yds、3TD/0INTと豪腕に円熟味を増したところを見せ付ければ、10年目WRキーショーン・ジョンソンも5回65ydsで2TDと相変わらずの決定力の高さをアピール。QBブレッドソーはこの試合で通算40,000yds獲得(史上10人目)の記録も達成した。
 若手とベテランが巧く噛み合っているところに、WRクィンシー・モーガンWRアーマッド・メリット辺りの中堅が絡んで来れば面白い。3年目のTEジェイソン・ウィーテンもまだまだ伸びる。
 今季は次週から、Redskins→49ers→Raiders→Eaglesと対戦が続く。同格か格下の相手で4連勝し、勢い付けてEagles戦に臨めば、番狂わせを起こす可能性は大いにある。
 つか、NFC-EASTのCowboysをここまで高く評価するのは、4年連続地区優勝・5年連続プレイオフ進出の強豪Eaglesの牙城を崩して欲しいからに他ならない。90年代前半の、QBトロイ・エイクマン-RBエミット・スミス-WRマイケル・アーヴィンの“トリプレッツ”を擁して絶対王者として君臨していた、あの栄光時代の強さが蘇って欲しい。
 Cowboysよ、Eaglesを倒してくれッ!