NFL2005シーズンweek3の希望的観測を込めた予想その他諸々。

 week3となり更に熱さを増して来た感の強いNFL2005シーズン。アンテナに入れてる各NFL関連サイトも、更新頻度が増して、いやぁもう上がる上がる。閲覧が間に合わないくらいだ(入れ過ぎという説もある)。


 はてさて、明日の早朝にはweek3の試合が始まるので、そろそろ予想と個人的観戦ポイントをば。


 N.E.PatriotsPit.Steelers。
 昨季のAFC決勝の再戦(34-20でPatsが圧勝)とあって、また、昨季のレギュラーシーズンでの対戦ではPatsの連勝記録(18連勝:NFL記録)をストップさせたSteelersが今度は16連勝中で挑むとあって、全米のみならず世界中の注目を集めている一戦。どんなPats嫌いorSteelers嫌いでも、無視しては通れない、今季の山場中の山場。しかもオレはPats嫌いでは無いし、Steelersに至ってはお気に入りチームなので、注目もひとしお。
 ポイントとしては、QBトム・ブレイディvsQBベン・ロスリスバーガーのエース対決がやはり大きい。個人成績はそう悪くも無いのだが今一つ調子が上がっていない印象の強いQBブレイディに対し、QBロスリスバーガーは開幕2試合で23/32(72%)、472yds、4TD/1INTと安定感ばかりが目立つ。QBレイティング153.6は、無論NFL断トツのトップだ。だから3戦目も高い水準のプレイが出来るとは限らないのだが、現時点で言えば「スーパーボウルを3回制したNFLを代表するQB」と「ポッと出の新人年に期待以上の活躍を見せた若手QB」てな評価は全く成り立たない。寧ろ、大物感が強烈なQBロスリスバーガーの方がベテランっぽく見える。加えて、2QBサックずつ挙げているSteelersの両サイドOLBジョーイ・ポータークラーク・ハガンズが強烈なプレッシャーを掛け続けられるなら、QBブレイディとしてもそうそう冷静にゲームをコントロールは出来ない。……そんな状況でこそ冷静さを保てるのが、QBブレイディブレイディたる所以なのだが。
 SteelersのRBウィリー・パーカーの意外な活躍で、ラン攻撃も注目される。獲得272ydsはNFL第2位、Av.5.8ydsってのも脅威だ。一方のPatsのRBコーリー・ディロンの調子が上がらないだけに、鋭さが際立って見える。だがまぁ、そこまで上手くは行かないだろうなぁ。
 勝敗を分けるのは、このRBパーカーのランをPats守備陣がどれだけ止められるか、だと思う。走れるなら、パスも自然とヒットするようになるし、それによってランも進み易くなる。止められるなら、QBロスリスバーガーにはまだパスのみで試合を動かせるだけの力は無いように思うので、ランもパスも手詰まりになり、Patsの勝利は一気に近付く。
 とは言え、Patsの守備陣は怪我人続出で大変なんだよなぁ(毎年怪我人が多く、それでも何とかやりくりして勝って来た感じではあるが)。あの状態だと、リーグ屈指の陣容を誇るSteelersの攻撃ラインが健在である限り、若手QB&RBコンビでもそうそう止まらないだろう。
 よって、34-20でSteelersの勝利。エッ、昨季のAFC決勝のスコアを逆にしただけだって?ウン、QBロスリスバーガーはそれくらいの事はやってくれる漢だと思ってる。


 Oak.RaidersPhi.Eagles
 両チームの実力派大型ワイドアウトにして超問題児、WRランディ・モスWRテレル・オーウェンズの直接対決ばかりに注目が集まってるが、オレの注目ポイントは、やはりそこだ、そこしか無い。
 現時点での2人のスタッツを見ていて驚いた。獲得距離はRaidersのWRモスの257ydsが1位、EaglesWRオーウェンズの255ydsが2位。レシーヴ数はWRオーウェンズが12回(12位)に対しWRモスが10回(20位)。レシービングタッチダウン数は共に2TDでリーグ1位を分け合っている。トラブルは起こしても、凄いなぁ、やっぱこの2人は。
 まぁ、実際問題として、この2人を止めるのは不可能に近い。人数を掛けて止めても他のレシーバーが活躍するだけなので、結局は一緒。よって勝敗を左右するのは、トリガーマンたる両チームのQBと、それを封じようとするLB陣の対決だろうなぁ。QBの個人能力とLBのデプスとしての強さで言えば、Eaglesの方が上だとは思うが。
 んで色々スタッツを見てて気付いたのだが、今季のRaiders守備陣はまだ、QBサックを2試合で1回しか決めていないのだ。トップのSteelersが11回も記録しているのに、だ。インターセプトに至っては、リーグで5チームのみとなった「ゼロ」のうちの1つ。一方のEaglesは、QBサック7回(リーグ4位タイ)、インターセプト4回(同4位)。
 こりゃ、半ば決まったも同然だろう。Eaglesの機動力抜群の守備陣にプレッシャーを受け続けたRaidersのQBケリー・コリンズが自滅、一方のEaglesは苦しみながらも得点を重ね勝利。スコアは27-13ってトコか。うーん、個人的にはRaidersの方が好きなんだけどなぁ。


 Atl.FalconsBuf.Bills。
 高い前評判を受けプレイオフ進出の本命とされながら、現在のところ1勝1敗と今一つの両チーム。
 特に共にエースQBが不調。FalconsのQBヴィックは、パス成績は芳しくなく、自慢のランもまだ本来の輝きを見せてはいない。BillsのQB、JP・ロスマンは、パス成績が伸びない上に、先週のT.B.Buccaneers戦では「パスの際にレシーバーを探しているうちに自らラインを割ってセーフティを献上www」てな失態までかましてくれた。
 驚くべきことに、パス獲得距離はQBヴィックが279ydsでリーグ30位、QBロスマンが283ydsでリーグ29位。高評価を受ける両チームとは思えないくらいに悪い。RBウォーリック・ダンとRBウィリス・マゲイヒーという双方のエースRBが切れ味の良い走りを見せているから誤魔化せているが、あわよくばスーパーボウルを狙おうかというチームには見えない。
 勝敗のポイントもやはり、QBの出来如何に掛かってると思う。双方共に、若く脚力があり、しかしパスはまだまだ未熟。このパス成績が上回った方が、勝利に俄然近付く。
 とは言っても、やはり我が御贔屓チームたるFalconsの勝利を願うのが、ファンとしての務め。よって、QBヴィックの爆発を見たい。
 結果、37-17でFalconsの勝利。QBヴィックは、パスで300yds・ランで150yds獲得の、獅子奮迅の暴れっぷり。WRロディ・ホワイトWRデズ・ホワイトが揃って100ydsレシーヴを記録し、「White&White」で後味もスッキリ!
 ……「希望」が強過ぎるかなぁ、やっぱり。


 さてさて、ここら辺でプレイオフへと勢いを増すチームが出て来るであろう、序盤の山場のweek3。2連勝のチームにとっては一気に加速したいし、2連敗のチームにとっては早くも正念場。楽しみにキックオフを待つとしよう。