これまた、『「雑記」のカテゴリーに入れたがネタはアメフト』って、区分しにくい事をダラダラと書いてしまった、の巻。

 スポーツのみならず極々一般的な普通の仕事でも、「安定タイプ」と「一発屋タイプ」ってのはあると思う。
 「ゴトーさんの仕事は堅くてミスが無いね、いつも出勤時刻も正確だし。だけど面白味にも欠けるなぁ」
 「タチバナ君はもう少し真面目に働きなさい、居眠りを注意するのは何度目だ!あ、だけど、こないだ獲って来た大型契約は、我が社始まって以来の一大プロジェクトに発展しそうだよ、良くやった」
 なんて感じ。経理畑出身で、日々コツコツと実績を積み重ねて来た後藤幹治(43)と、イマドキの若造でサボってばかりいるが、突然デカい仕事をやってのける橘光平(24)ってイメージで。


 自分が平々凡々として一発大きい仕事を演じる素質に欠けているように思える所為か、基本的に周囲の人材にも「安定タイプ」を望む。
 きっとオレがNFLのチームを持ってたら、地味ィ〜なチームになるんだろうなぁ。プレイの7割方をパワーランで、残りはTERBへのショベルパス、それってランみたいなもんやんかー、みたいな。野球なら広島、サッカーならやっぱり広島、みたいな(広島という土地が地味と言ってる訳では無い)。


 だがその分、「一発屋」に対する憧憬めいたものも、確かにある。
 結局、仕事ってのは「どれだけの結果を残したか」ってのが重要であって、その人が日頃サボってようが無問題な部分はある。特に、部外の人から見れば、日々の過程なんてのは見えないだけに、「結果が全て」ってのも事実だし。


 スポーツ選手は、更に厳しいわなぁ。サッカーのFWならば、「何点獲ったか」が全てで、どんだけ守備で貢献しようがそれはあくまでサブ的な仕事。野球の四番なら、どんだけ打率が低かろうと三振が多かろうと、ここぞと言う場面で一発ホームラン打てばそれでOK。ゴルフでも、ラウンドの成績が悪くても「ホールインワン賞」がある。柔道でも、苦し紛れに放った朽木倒しで世界チャンピオンを破る事があるし、ボクシングやK-1等の打撃のある格闘技なら、文字通り「ラッキーパンチ」で決まる事がある。
 まぁ無論、コツコツと積み重ねる安定した仕事が評価されるスポーツもある。陸上、特に長距離とかはそうだし、レース系は大概そうだね。「一発」が出る余地が少ないってのもあるけど。アーチェリーとかペタンクとかもそう。って、ペタンク?
 あと、「一発を防ぐ」ってのがメインになってる方々も居る。性質上、球技の守備的ポジションに多いね。様々なスポーツのゴールキーパーとか、バレーのリベロとか。カバディにもそんなポジションがありそうだが、カバディには造詣が深くないもんでよく解らない。


 
 こんな事をダラダラ書くきっかけは、9/19のWas.RedskinsDal.Cowboys戦で、4thQまでCowboysの圧勝ペースだったのに、2本のロングTDパス(39yds、70yds)をレシーヴして14-13の劇的な大逆転勝利に持ち込んだ、RedskinsのWRサンタナ・モスのプレイ。
 彼、WRモスは、N.Y.Jetsに在籍した昨年までのプロ4年間で、151回2,416ydsのレシーヴを記録している。小兵だがスピードに溢れる危険なプレイヤーだ。キャッチミスやらファンブルやらは多いのだが、彼の特長はやはり「一発」。最長レシーヴは、47yds、65yds、69yds、今年は前述の70yds。40yds超のレシーヴも、5回、6回と来て、今年も3試合で既に3回。今年はレシーヴ15回で342yds獲得、アベレージは驚異の22.8ydsだ。戦術の異なるWashingtonの水が合ったのか、年々凄みを増して来ている。
 彼が持ち味を存分に発揮して勝利を攫ったCowboys戦は、「一発屋」の凄みを改めて思い知る試合だった。


 またアメフトに例えるが、
『同じ「アベレージ3.0yds/アタックRB」が2人居たとして、「毎回必ず3yds進むRB」と「4回中3回はノーゲインに終わるが1回は12yds進むRB」では、どちらがチームに貢献出来るか』
を考えてみた。「安定型」と「一発屋」を置き換えた形ですな。現実には有り得ない仮定とは重々承知しているが、まぁ解り易く。
 前者は、ボールコントロールオフェンスを展開する上では計算になるし、安定して役に立つ選手と言える。だが、3回繰り返せば「4thDOWN-1ydsを残してパントとなり、1stDOWN更新ならず」で終了。つまり、毎オフェンス1stDOWNを更新出来ない計算。
 一方で後者は、4回中3回はものの役に立たないが、1回は必ず1stDOWNを更新してくれる。2回続けて「当たり」が出れば、一気に24yds進んでくれる(その後は高確率でノーゲインだが)。
 ついでに、「ラン10回中9回はノーゲインだが、1回だけ30yds進むRB」が居たとすると、コイツぁ面白い。敗勢となった試合の終盤で一発逆転を狙う時に重宝しそうだ(大抵は失敗するのだが)。
 とまぁ、ことスポーツの世界においては、「一発屋タイプ」ってのは大いに魅力がある。


 一般的な仕事でも、「一発屋」の方が何かと高評価を受けるもんだわな。自他共に認める「安定タイプ」のオレとしては、やはりちょっと辛いもんだ。毎回頑張ってちょっとずつ前進を続けてても、結局1ys足りずに1stDOWNに届かない、つまりは結果が残せないワケだし。


 〓(゜0゜) ハッ!
 「4thDOWN-1yds」で「毎回3yds進めるランナー」だったら、「毎回4thDOWNギャンブル」でも毎回1stDOWN更新出来る計算じゃん!
 ビバ、安定タイプ! ☆^v(*^∇')乂('∇^*)v^☆
 オレは今日からも、じっくり地道に頑張ってくぞ。


 ……今日は顔文字が多いなぁ。