NFL2005week5マンデーナイトゲーム(Pit.Steelers@S.D.Chargers)観戦レビュー其の参、2ndQの嵐、の巻。

<2ndQ>


Steelers-4thDrive
 3play目、またもランドルエルへのパスでインターフェアの反則(CBドレイトン・フローレンス)を貰い、20yds前進。WRランドルエルが巧いと言うか、彼の脚をChargersが警戒し過ぎてると言うか、QBベンが巧いと言うか、まぁ兎に角は、ナイス!
 更にWRウォードへのパス、RBベティスのランと攻め立てる。やっぱベテランは勝負どころで頼りになる。
 そして、ショットガン隊形からQBベンが右サイドのWRウォードへパス!華麗な回転レシーヴと、疾く靭い4人抜きのランアフターキャッチで一気にエンドゾーンに跳び込み先制の47ydsタッチダウンCBジャマーSテレンス・キールを引き摺りながらの得点は、他の選手では不可能なワンダフル&パワフル!天晴れQBベン&WRウォード
 ……かと思ったら、ChargersがチャレンジWRウォードがレシーヴの際に一回転したのが、「そこでダウンだろ」だって。うそーん。しかもあっさりと判定が覆り、33ydsパスに訂正。うーん、まぁ仕方無いか、オレもそう思ったし。でもクソーッ、惜しかった。
 次のプレイ、WRランドルエルがこの試合初めてのパスレシーヴ(21yds)。ちょっと意気消沈してしまいがちな局面で、平然と好プレイを見せるのがQBベンの凄まじさ。貴方は本当に23歳ですかぁッ!(SlumDunkの石井(メガネ)がゴリに言った感じの口調で)
 そして3play後、敵陣残り7ydsで3rdDOWN-5ydsとなった場面、ショットガン隊形から相手守備が右サイドへのパスに釣られたのを素早く見て取り、QBベンが走る!196cm109kgの巨体を揺らし中央突破!最後は3人のディフェンダーを押しのけつつ見事にエンドゾーンまで駆け抜け、先制のタッチダウン!コイツって、見掛けによらず案外機動力あるんだよなぁ。JaguarsのQBバイロン・レフトウィッチ(196cm、111kg)とは大違いだ。あ、QBレフトウィッチは、それはそれでファンなんだけどね。
 兎も角も、エキストラポイントのキックも確実に決めたSteelersが7点をリード
 9play69yds(ダウン更新5回、5分33秒)-タッチダウン


Chargers-4thDrive
 このドライヴは、RBトムリンソンをSteelersのsteelCurtainが完璧に止める。3回走られて、1yds、no-gain、3yds。LBジェイムズ・ファリアーが良い感じ。大体、Chargersの攻撃は、RBトムリンソンのランを中心にQBブリーズショートパスで組み立てるから、ランを止めると、ターゲットが充実してるとは言い難いパスは止まる。
 ……と思ってるのだが、なかなか止まらない。必要な場面で必要な距離を確実に獲れるQBブリーズは、やっぱ去年で化けたなぁ。
 ……と思ってると、化けの皮があっさり剥がれる。QBブリーズからTEゲイツへのパスを、LBジェイムズ・ハリソンが見事にインターセプト!25ydsをリターンし、QBブリーズ自らが必死にタックルで止める。この辺りは、QBブリーズもQBブレット・ファーブっぽくて好きだ。苦労人はやっぱり良いね。
 10play40yds(ダウン更新3回、4分41秒)-ターンオーバー(インターセプト


Steelers-5thDrive
 兎にも角にも、相手のミスで掴んだ敵陣41yds地点からの攻撃という大チャンス。ここは確実にモノにして頂きたいッ!
 「こんな場面では、相手が嫌がるのは執拗なラン」と思ってると、流石はHCカウワー、解ってらっしゃる。最初のplayでTEミラーへのパスで反則を誘った後は、ラン、ラン、ラン、兎に角ラン!
 今季ブレイクRBパーカーが12ydsを見せると、縁の下の力持ちFBクライダーが今季初のランを繰り出す(2yds止まりだったけど)。更にQBベンがスクランブルで1stDOWNを更新すると、Chargersエンドゾーンはもう目前の残り2yds。こうなれば、彼しかあるまい。そう、RB“THE BUS”ベティス
 が、1回目は中央を固めたChargersに止められる。頼むよ、観衆もみんな期待してんだからさ。
 しかも、次のplayでQBベンが左に飛び込むが、LBスティーヴ・フォーリータックルを受けファンブル!うごッ!だがしかし、LTマーヴェル・スミスがリカバーしターンオーバーは逃れ、加えてこのプレイ自体がフォーリーの反則でノープレイに。そーだよなぁ、そうで無けりゃ(冷や汗)。しかも反則があったお陰で、敵陣1ydsで1stDOWN更新。凄いぞQBベン、ここまで計算してファンブルしたのか!?(違うと思う)
 気を取り直して、RBベティスのラン。1回目はまたも止められるが、2回目は見事に人間の壁を突破!追加点となるタッチダウン!「人間砲弾デビルバッドダイヴ」なんて技が「アイシールド21」にあったが、この255ポンド砲はおっそろしい。あんまり跳べてないけど。
 RBベティスは右上腕の力コブをアピール。やっぱ太ってー、けど腹も太ってー。流石は“THE BUS”だ(何が?)。
 7play25yds(ダウン更新4回、2分56秒)-タッチダウン


Chargers-5thDrive
 残り1分半で、Chargersの恐らく前半最後となる攻撃。が、RBダレン・スプロールズに48ydsの好リターンを許し、自陣47ydsからの厳しい守備となる。
 ここでChargersのQBブリーズは、当然ながらもショットガン隊形からのパスを連発、これが3連続でヒット。ChargersのLGディールマンチョップブロックによる15yds罰退なんかはありつつも、一気にSteelers陣13ydsまで迫る。
 こんな場面、Chargersとしては、RBトムリンソンのランか、TEゲイツへのパスか、武器は2つしか無いと言って良い……のだが、その2つの武器は余りにも強力。リーグ屈指の破壊力を誇る2択攻撃、昔の風神拳&奈落払いみたいなもんだな(解る?)。
 まずは奈落払い、もとい、RBトムリンソンのラン。が、LBトロイ・ポラマルが2ydsのゲインで止める。良くやった!
 喜ぶのも束の間、今度はTEゲイツへのパス。これが見事にヒット、11ydsTDパスとなり、キックも含め7点を返される。CBアイク・テイラーは完全に振り切られてたな。畜生。でもTEゲイツ、やっぱり水色ジャージは似合わない(棄て台詞)。
 4play49yds(ダウン更新3回、1分03秒)-タッチダウン


Steelers-6thDrive
 残り時間は僅かに26秒、ハッキリ言って何が出来るでも無い。ならば、ラッキーパンチを狙ってパス連発。
 が、そうそう起こらないからこそのラッキーパンチ、3-&-OUTでパントに。大丈夫、こっちも期待して無かった。つか、ちゃんと26秒を使い果たしてChargersに攻撃権を与えること無く前半を終えたのが素晴らしい。
 3play4yds(ダウン更新0回、0分34秒)-パント


 前半を終え、14-7でSteelersがリード。ここまでRBトムリンソンのランはほぼ完璧に抑えてる。よし、その調子だ。
 試合は怒濤の後半へ。