Madden2002の致命的システムエラーかも知れないJ.Kitamuraのサックショー。

 久々にアメフトゲームの最高峰であるMadden NFL Super Bowlをやってみたのだが。
 下図は、標準的な4-3でのNickel守備体型。攻撃側は便宜上シングルバックのIフォーメーションでのパスとした。DL4名のパスラッシュ、ILBはQBをスパイ、OLBはTE及びSBのマークと浅いゾーンのカバー、DBは両WRのマンマークとディープゾーンのカバー。まぁ、ぶっちゃけ適当。


          ◆      ◆
      ◆      ◆      ◆
◆        ▼  ▼  ▼   ▼        ◆
○     ○  ○  □  ○  ○  ○     ○
  ○          ○
              ○


 んで、色々と試していて、ちょっと遊び半分でやってみたプレイが、ものの見事にツボに嵌ってしまった。
 左側のDT(上図では4人のラインの右から2番目)を、LEの左側にセットさせる。丁度、攻撃側のTEと正対するかやや外側くらいの位置。んで、Cのスナップと同時に猛然とラッシュを掛ける。すると、どうなるか。


          ◆      ◆
      ◆      ◆      ◆
◆        ▼  ▼  ☆   ▼    ★   ◆
○     ○  ○  □  ○  ○  ○ ↓   ○
  ○          ○  ←←←←←←↓
              ○



 パスしようとドロップバックしたQBは、完全にノーマークの状態で猛進して来たDTとガッチャンコしてしまい、パスを投げ棄てる暇なぞ全く無い状態でサックを受け、地べたに転がるのだ。これがまたウソのように連発される。
 攻撃側としてはパスの投げ手であるQBを護るため、このDTのラッシュを防がねばならない(DTのラッシュと言うか、ポジション的にはOLBくらいに居る超大型選手のブリッツ)。本来はRG(上図で□で表されるCの右側の選手)がこのDTと正対しているので、こやつがプルアウトするなり更に外側のRTとマークをチェンジするなりしてアジャストすべきなのだが、この阿呆は誰も居ない正面の虚空に向けてブロックを続けるのだ。リプレイで観ると実に笑える。
 RGがド阿呆なので、代わりにTEがマッチアップすれば良いのだが、如何せんDTとTEではパワーの点において勝負にならない。アッと言う間に青天、ひっくり返されて泡を吹く。RBがブロックに回ったとしても同様。
 何せ我がフランチャイズチームのDL陣は、パワー系のスキルと身長・体重がMAXまで高めてある驚愕の超大型ユニットなのだ。上図において左から順に、REのUrano、DTのKitamura2名、LEのChida、全て最大サイズの7.0フィート、455ポンド(213cm、206kg)。200ポンドやそこらの相手なぞ、一瞬で踏み潰して行く。
 CPU側としては、個々のマッチアップでも負けているし、そもそもアウトナンバーでノーマークが生じているし、他のDLを放っておいてでもこのDTのKitamuraのラッシュを止めねばならない。だがそうするとマークが空いたラッシャーがサックを決める。ならばとQBが左にロールアウトして逃げると、REのUranoやROLBのAraiの餌食になる。仕方無く早いタイミングでパスを投げると、不完全な体勢でのヘロヘロパスなので、待ってましたとばかりにDB陣がインターセプトを決める……ハズ。つーのも、CPUは毎回パスを投げるまでも無く潰れてしまうので、インターセプトを奪うにまで至らないのだ。
 もう、CPUのミスとしか思えないのだが、これにつけこんでこの守備を連発した結果、当のDTであるKitamuraは1試合11サックという凄まじいレコードを残してくれた。チーム全体でも18サック(因みにNFLの個人シーズン記録は、N.Y.Giantsのマイケル・ストレイハンが2001年にマークした16試合で22.5サック)。最早、見事と言うか憐れと言うか。
 本当はMLBのHonmaかROLBのArai辺りをどっかの穴から突っ込ませてみたいんだが、なかなか巧く行かないんだなぁ。うーむ。LOLBのToyodaなんか、リプレイで観ると結構サボってるんだけどなぁ。