アイシールド49の華麗なプレイ。

 時折やってるアメフトゲーム、Madden NFL Super Bowlだが。
 我がフランチャイズチームのCB(コーナーバック)は、左に♯46Terauchi、右に♯49Kuwataとの変態コンビだ。長身を活かしたカバーリングを得意とするTerauchiと、執拗なマンマークでシャットダウンするKuwata。だが異常に他プレイヤーとの接触を怖れ、無駄とも思えるくらいの重装備に身を包み、面が割れないようにアイシールドで顔を隠し(Terauchiはクリアマスク、Kuwataはダークマスク)、相手WRとの1対1の勝負のみに全身全霊を賭ける孤高のポジションたるCBに身を置いている。
 その片割れの♯49Kuwataだが。


 昨夜、CPU同士の対戦をさせて我がチームのプレイブックの確認や弱点のチェックを行っていた。……というのは建前で、当時まだ強豪の地位を保っていたS.F.49ersを相手に巨像とアリの戦いを展開してくれる我がチームの強さをニヒルな笑みを浮かべて観るという、サディスティック満開の行事(?)に勤しんでいた。
 試合も後半に入り、勝敗の帰趨は大分明らかになって来た。QBの♯1Ideからのパスがあまり通らず攻撃面では苦戦していたが、RB♯24Uchinumaのランを軸に何とか得点を積み上げて行く。守備は完璧で、CB#46Terauchiがインターセプト2本(うちリターンTD1本)、DT#94KitamuraがサックからファンブルリターンTD、SS♯47MorijiriがパントリターンTDを挙げるなど、ほぼ49ersの攻撃を完封していた。
 3rdQ残り8分、3rdDOWN残り14ydsからの49ersの攻撃、当然選択はパス。投げるのは前年3538yds、32TDを投げてプロボウルにも選出されているQBジェフ・ガルシア(現在はCle.Brownsに所属)、ターゲットは1412yds、16TDレシーブでこれまたプロボウラーのWRテレル・オーウェンズ(現在はPhi.Eagles)。 こちらは4-3体型で中央と右からブリッツ2枚。
 ボールがスナップされ、WRオーウェンズは鋭く前方に踏み込んで一旦中央に切れ込んだ後、マークを外すべくエンドゾーン側へとステップを切る。WRオーウェンズのマンマークに付いていたのは、正対するCBであるKuwata。ピッタリとマークし続け、WRオーウェンズをエンドゾーンに追いやるようにルートを塞ぐ。QBガルシアからパスが投じられ、ボールは2人が争うコーナーへ。
 ここで、事件は起きた。
 QBガルシアのパスは若干強過ぎて、2人の頭上を越えて行こうとした。2人が振り向いてジャンプすればギリギリ届くかも知れない、そんなパスコース。だが2人は既に徒競争に夢中。ボールの行方なんぞ知ったこっちゃない。ひたすらダッシュ勝負を続けている。
 相手にして貰えないボールは、哀しみに溺れ、2人に強烈なアピール。なんと、背中を向け続けているCBkuwataのヘルメット後部に飛び込んだのだ。更にバウンドし、WRオーウェンズのヘルメット前部にダイブ。
 これで漸く2人も我に帰る。弾むボールを発見したCBkuwataはヘッドスライディングをしながら空中でボールを掴み、見事インターセプト
 ……何じゃこりゃ。


 観戦していたオレが鼻からご飯粒を吹き出したって、いいじゃない。