別添1、AFC-NORTHの一騎討ちの帰趨と、無限級数の非線形方程式の収束のアトラクタ、の巻。

 前述の通り、AFC北地区はBengalsとSteelersの一騎討ちの様相を呈して来ている。先ずは、現在の成績をおさらい。
  Bengals 7勝2敗、210得点−134失点
  Steelers 6勝2敗、189得点−120失点


 1ゲーム多く消化しているBengalsがまずは一歩リードしている形。まぁこれは、今週BengalsがByeWeekなので、Steelersが勝って並べば考慮に入れる必要は無いわな。相手はBrownsだし、ま、問題無かろう。
 チームスタッツ的には、Bengalsが平均得点11位・平均失点15位に対し、Steelersが得点10位・失点8位。距離で見ると、Bengalsが獲得距離5位・喪失距離15位に対し、Steelersが獲得25位・喪失8位。ターンオーバーレシオでは、Steelersの+8で5位タイってのは中々だが、Bengalsは圧巻の+20、無論断トツのリーグトップ。
 攻撃スタイルは、BengalsがQBカーソンパーマーWRチャド・ジョンソンのホットラインを軸とした空中戦を武器とする(パス獲得距離リーグ7位)のに対し、Steelersは強力ラインに支えられ豪華RB陣が走りまくる地上戦が本領(ラン獲得距離リーグ5位)。実に対照的。


 んで、今後の予想だが。
 このままの勢いが続くと仮定すれば、Steelersの主力に故障者が続出している現状も慮り、一歩先んじるBengalsが有利そうだが、そうは問屋が卸さない。
 鍵を握るのが、今後の日程。
 Bengalsは、「Colts、Ravens、Steelers、Browns、Lions、Bills、Chiefs」と続く7試合。対するSteelersは、「Browns、Ravens、Colts、Bengals、Bears、Vikings、Browns、Lions」の8試合。
 12月4日の直接対決が天王山ではあるが、その他の相手でどれだけ勝ち星を積み上げられるか。
 共にスケジュールに含まれているColts戦は、両方敗れるものと予想。今の調子に翳りが見えない限り、Coltsには他の31チーム何処も勝てない。
 同地区のBrowns戦は、共に勝利は堅い。今のBrownsには負ける要素が見当たらない。ただ、こんなカモと2試合を残しているSteelersの方が有利とも言える。
 ちょっと注目してるのが、これも同地区のRavens戦。このチーム、成績は低迷しているが、豪華絢爛な面子を揃えた守備陣は、喪失距離でリーグ2位・失点で9位と、中々の好成績を挙げているのだ。獲得距離で26位・得点で最下位の散々なオフェンス陣が足を引っ張り過ぎてるのが問題だが、上位を喰う可能性はBrownsよりは有りそう。んで、BengalsとSteelersではどちらが苦手そうかと云うと、やはりパス主体のBengals。頼みのホットラインが潰されるようだと、一波瀾も有り得る。ま、波瀾の可能性で言えばSteelersも、ロースコアの鬩ぎ合いとなって縺れて、FG1本差くらいで足下を掬われる展開も、無いとは言えんのだが。
 まぁRavens戦は兎も角、対戦カード的にはBengalsの方が厳しい。特に、終盤のBills戦とChiefs戦は辛い。いずれもプレイオフ進出は充分に手が届くだけの実力を持っており、しかもこの終盤ってのは、正にそのデッドライン上の争いとなっている可能性が大。当然、相手も必死だ。こりゃあ厳しい。
 まぁ、直接対決の結果が大きくモノを言いそうだが、最終的には1ゲーム乃至2ゲーム差でSteelersと見た。