別添1、NFC-SOUTHの三つ巴の激戦の行方と、相転移および粒子挙動に寄与する三重点の考察、の巻。
こちらも、まずは順位表から。
Falcons 6勝2敗、192得点−143失点
Panthers 6勝2敗、220得点−163失点
Buccaneers 5勝3敗、140得点−121失点
うーん、熾烈だ、過酷だ。厳しいトップ争いだなぁ。
今のところ、「バランスのFalcons」「攻撃のPanthers」「守備のBuccaneers」って感じかな。どのチームも故障者は結構多いのだが、それでもこれだけ勝ち星を挙げられているのが凄い。北地区とかなら文句無しに地区制覇なのに、勿体無い。
攻撃スタッツでは、トータル獲得距離では何処も大差無いのだが、ラン攻撃にかけてはリーグ1位のFalcons、パス攻撃ではリーグ10位のPanthersが突出している。得点力でも平均27.5点でリーグ4位のPanthersが圧倒。
Panthersは、QBジェイク・デローム→WRスティーヴ・スミスのホットラインが圧巻だ。WRスミスは現時点でパスレシーヴ回数・獲得距離・レシーヴTD数の3部門でリーグ単独トップ。このコンビで前進し、ゴール前ではRBスティーブン・デイヴィスが得点、てなパターンが強力。RBデイヴィスの11TDはリーグ単独3位だ。
Falconsは、ラン攻撃の強さとは対照的に、相変わらずパス攻撃がリーグ28位と脆弱。これが平均点行くようだと、手の付けようが無いオフェンスになるのだが。
Buccaneersは、シーズン開幕当初ビッグゲインを連発し旋風を巻き起こしたRBカーネル・ウィリアムズの負傷と復帰後のスランプと共に、チーム成績も下降線を描いた。パサーもQBブライアン・グリーシーからQBクリス・シムズに変わり、色んな面で苦しんでいる。今後浮上するには、やはりRBウィリアムズの復調が絶対条件か。
続いて、守備を見てみる。
トータル喪失距離でリーグトップのBuccaneersは素晴らしい。1試合平均75.0ydsのラン守備、同161.0ydsのパス守備、いずれも秀逸。超強力ディフェンスでリーグを制した2002年には及ばないものの、それを彷彿とさせるものはある。
Panthersは、実はラン守備ではリーグ1位の74.0ydsと非常に強力。リーグ25位に沈むパス守備の脆さが不安。
Falconsは、ラン・パス共にリーグ中位。前記2チームよりは劣っている印象。
最後に、今後のスケジュール。東地区同様に地区内対戦、上位との対戦をチェックすると−。
Falcons(4) Packers、Buccaneers、Lions、Panthers、Saints、Bears、Buccaneers、Panthers
Panthers(4) Jets、Bears、Bills、Falcons、Buccaneers、Saints、Cowboys、Falcons
Buccaneers(5) Redskins、Falcons、Bears、Saints、Panthers、Patriots、Falcons、Saints
うーん、これまた判らない。
強いて言うなら、チーム力で明らかに劣るSaints戦を2試合残しているBuccaneersが有利とも思える。今のPatriots相手になら勝ちを拾えそうな気もするし、RedskinsやBearsには五分かそれ以上。
Falconsは、最後のライバル決戦2連戦がヤマなので、そこまでに勝負を決しておきたいところ。地区外の4試合中、最低3試合は拾いたい。
Panthersは、Falcons戦が2試合残っているので、その前の「Jets、Bears、Bills」で3連勝しておきたい。勢いに乗った状態かつFalconsを勝ち星でリードした状態なら、優位に試合を展開出来る。
さてさて、トータルでの予想。
やはり鍵を握るのは、直接対決。Falcons-Panthersが2試合、Panthers-BuccaneersおよびBuccaneers-Falconsが1試合ずつ残っている。
Falconsとしては、自慢のラン攻撃をぶつける相手が、ラン守備リーグ1位・2位の両者ってのが辛い。
Panthersとしては、弱点のパス守備を衝いて来るような強力パスオフェンスチームが居ないのが利点。
Buccaneersとしては、得点力で他の2チームに明らかに劣るので、辛抱強く戦うしかない。
とまぁ長々と書いて来たが、結論。
我が御贔屓のFalcons、リーグチャンピオン予想のPanthers、この2チームのプレイオフ進出、これだけは譲れない。Buccaneersには悪いが、ここは身を引いて頂こう。
……って、結局は感情かよ。