NFLワイルドカード・プレイオフの予想をしようとしたら間に合わずに事後予想という暴挙に出てしまった、の巻。

 遂に、NFL2005-2006シーズンもプレイオフに突入。この週末は、ワイルドカード・プレイオフの4試合が繰り広げられる。


 ホントはプレイオフに入る前に書きたかったのだが、年頭で仕事が忙しかったり休日返上だったり異様に眠かったり古畑ファイナルが面白かったりYahoo!Gameの麻雀なんかやってたりして、一部の試合結果を知りつつ書く羽目になってしまった。
 あ、試合はもう始まってますが、楽しみにしてる方もいらっしゃるでしょうから結果は掲載しないので、御安心を。


 先ずは、今更ながらも、プレイオフ進出チーム。
AFC
 1、 Ind.Colts (South1位) 14-2
 2、 Den.Broncos (West1位) 13-3
 3、 Cin.Bengals (North1位) 11-5
 4、 N.E.Patriots (East1位) 10-6
 5、 Jac.Jaguars (South2位) 12-4
 6、 Pit.Steelers (North2位) 11-5
NFC
 1、 Sea.Seahawks (West1位) 13-3
 2、 Chi.Bears (North1位) 11-5
 3、 T.B.Buccaneers (South1位) 11-5
 4、 N.Y.Giants (East1位) 11-5
 5、 Cal.Panthers (South2位) 11-5
 6、 Was.Redskins (East2位) 10-6


 何でも、「NFL JAPAN」によると、『
昨季はミネソタ・バイキングスが8勝8敗と勝率5割ながらプレイオフに進んだが、今季は全チームが10勝以上をあげている。さらに、出場チームの合計勝率138勝は過去最多、勝率.719(138勝54敗)も1977年(勝率.732、82勝30敗)以来では最高となっている。
また、全12チーム中10チームが11勝以上も過去最多と、今季は例年以上にワイルドカードからハイレベルな戦いが期待できる。
』だそうで。確かに、今年は成績的には近年稀に見る優秀さだ。
 だけど、あんまり「強い」って印象が無いチームも多いのは、「弱い」チームが余りにもボロボロだったからかなぁ。それに、プレイオフ出場権争いが今一つ盛り上がらなかった気がする。去年みたいにギリギリまで10チーム以上に可能性が残るのもどうかとは思うけど。


 まぁ兎も角、続いては、今週のワイルドカード・プレイオフ結果予想(結果を知ってるのもあるけど、それは知らない設定で)。

AFC


 Jaguars 10 - 24 Patriots


 エト、開幕前の予想ではJaguarsがAFCチャンプだったけど、ここは順当にPatriotsで。
 守備力が売りのJaguarsだが、今年のNFLパス獲得距離1位のタイトルをGetしたQBブレイディは止められない気がする。前半はQBブレイディを抑えてリードを奪えたとしても、終盤の競り合いになれば引っ繰り返される。かと言って追い掛ける展開になると、頼みのエースQBレフトウィッチは病み上がりで、過度の期待は無理ってもの。
 Patsを推す理由の一つは、過酷過ぎるスケジュールで前半戦4勝4敗スタートながら、後半戦を無難に乗り切って2桁勝利を挙げたPatsの上昇気流加減。勢いならJaguarsだって後半7勝1敗で負けていないハズなのだが、勝った相手はTexans・Ravens・Titans・Cardinals・Browns・49ers・Titans。全て負け越しチームであるだけでなく、何とまぁ驚き、2桁黒星軍団ばかり。何て楽なスケジュールだったんだ。よって、気分的には宜しいだろうが、実力の鏡映しとは到底言えない。ここはまぁ、苦しみに苦しみを重ねつつ勝ち抜いて来たPatsの方が勢いは上。
 更には、プレイオフ9連勝中と恐るべき強さを誇るPatsの千両役者っぷり。何だかんだ言ってもプレイオフに出て来た以上、負ける姿は想像に難い。ひょっとするとこのまま勝ち進み、またもQBマニングをボコってスーパーボウルにまで進んだりしそうで怖い。あまり空気を読まないチームスタイル(?)のJaguarsが呆気無く勝ってしまい全米が泣いた、ってな展開も無いとは言い切れないが、まぁ実力的に難しいだろう。
 試合は、RBディロン辺りが牙を剥いてJaguars守備陣を切り裂き(未だにこの人は青のユニフォームに違和感を感じる)、QBブレイディが役者の違いを見せ付けて、JaguarsはQBレフトウィッチの意地の一発を返すも反撃もそれまで、ってな感じ。


 Steelers 16 - 14 Bengals


 次は、我がSteelers。両者の得点はさて置き、Steelersの勝利は揺るがない。既定事実。
 ↑の予想は、先日の雑記より。『ラン攻撃でロースコアの勝負に持ち込み、タッチダウン数では劣りながらも粘り勝ち(1TD・3FGに対し2TD)』みたいな事を書いた。 まぁ実際に、今季のBengalsに点の獲り合いを挑むのは無謀ってもので、自分の土俵で勝負したいところ。
 鍵は、先制点および前半終了時の点差だな、ウン。ラン攻撃主体のチームのお決まりの勝ちパターンは、「先制→ラン攻撃で時間を消費→逃げ切り」。これが崩されると、かなり厳しい。よって先ずは、確実にリードを奪う事。
 もう1つは、ターンオーバー。大舞台だけに、これが出ると一気に試合の流れが傾いていしまう。
 因みに、27-13とSteelersが勝利を収めたweek7では、先制点はBengalsにFGで奪われたが、QBロスリスバーガーTEミラーTDパスで逆転し、前半を7-6で折り返している。その後、まだまだ甘ちゃんなQBパーマーから3rdQ開始直後に2本連続でインターセプトを奪いリードを広げ、上記の圧勝に繋げた。逆に31-38と苦杯を嘗めたweek13では、QBロスリスバーガーが3本のインターセプトを喫して競り負けた。この試合はやはり前半で17-21とリードされているし、常にリードを奪われて結局のところ一度も同点以上に持ち込めないまま試合終了となった。
 よって、全力を挙げて「前半」を獲りに行くべき。理想はBengalsをシャットアウト。最悪の仮定としてリードを許したとしても7点差以内。出来れば両チーム合わせて20点以内くらいの守備主導の展開に持ち込みたい。
 ま、何だかんだ言っても、やってくれるよ、QBベン様は。


NFC


 Redskins 6 - 17 Buccaneers


 ウーン、正直言って、あんまり興味をそそらないカードなんだよなぁ。このプレイオフも、今季期待したCowboysと我がFalconsがこの2チームに代わって出てくれてれば、正しく理想的だった。
 両チームとも守備はそれなりに堅く、特にBuccaneersは喪失距離でリーグ1位(Bearsかと思ってたがこっちらしい)。DEライスLBブルックスCBバーバー等のロートルが俄然輝きを取り戻して来ている。一方で、リーグ23位と攻撃力に欠けるBuccaneersよりも攻守のバランスが取れているのがRedskins(攻撃11位・守備9位)。ランではリーグ4位のRBポーティス、パスではリーグ2位のWRモスサンタナの方の蛾)が居るし、それらを率いるのが、ベテランQBブルネル。曲者揃いだなぁ。
 試合の鍵は、1つにはBuccaneersのRBキャデラック。コイツが開幕直後みたいな激走を連発するようなら間違い無くBuccaneersが勝つが、エンストするようなら厳しい。その辺の安定感に欠けるのが、新人ゆえの若さと云うものか、アメ車の弱さか。ホンダのエンジンとか積んでみたまえ。
 もう1つは、Buccaneersの「守備がどこまで得点出来るか」。と言うのも、どうもBuccaneersのプレイオフとなると、3年前のスーパーボウルXXXVIIが脳裏に浮かぶのだ。この試合、リーグMVPに輝いたQBギャノン率いるRaidersのハイパーオフェンスにハイパーディフェンスで真っ向勝負を挑み、5つのQBサックと5つのインターセプトを奪い、守備選手が21得点を記録して完勝したのだ。その再現、ってのはそうそう出来ることでは無いが(メンバーも老けたし)、それに近い事が可能なら、まずBuccaneersが勝つ。
 あと、QBブルネルは、あんまり「勝てるQB」の印象が無い。
 あ、どーでもいーが、「左腕QB対決」のプレイオフって、これまでどれくらいあったんだろう?
 兎も角、守備陣がRedskinsをタッチダウン0に抑え、なおかつリターンタッチダウンで得点を挙げたBuccaneersの勝利、に一票。


 Panthers 32 - 29 Giants


 ラストを締めるは、開幕前予想でNFLチャンプに推したPanthersと、攻撃力が顕著な成長を見せ激戦の東地区を制したGiantsのカード。私とpmnjさんの対決といった側面もチラホラ。
 注目は、GiantsのRBティキとPanthersの守備フロント陣の対決。RBバーバは今季リーグ2位の1,860ydsを稼ぎ、レシーヴと合わせた2,390yds獲得は堂々のリーグ1位。1回平均5.2ydsランってのは相当に手強い。一方のPanthersは、ラン守備リーグ4位(1試合平均91.6ysd)、トータル守備リーグ3位(1試合平均282.6ysd)、QBサック数リーグ4位(33個)、ファンブル奪取リーグ1位(19個)とこちらも頑丈。先ずは、この勝負を制した方が勝利にグッと近付く。
 Panthersのラン攻撃も、今年は数字的に見ると故障などで低調だったが、実力的にはリーグ屈指。RBフォスターRBゴーイングスRBデイヴィスと、エース級ランナーを複数揃える。対するGiantsは、ラン守備リーグ12位(1試合平均103.5ysd)、トータル守備リーグ24位(1試合平均327.5ysd)と、Panthersと比較すると若干見劣りするものの、リーグ2位の14.5QBサックを叩き出したDEウメニオーラと11.5QBサックDEストレイハンのコンビを中心としたパスラッシュが強力なだけに、パス攻撃を止めるのことが出来ればランも止め易くなる。
 パス攻撃では、GiantsがQBマニング弟から豊富なターゲットへ繰り出すパスが強烈。WRバレス(1,214yds、7TD)、WRトゥーマー(684yds、7TD)、TEショッキー(891yds、7TD)、RBティキ(530yds、2TD)と投げ分け、今季3,762yds、24TDを挙げた。
 一方のPanthersは、ほぼQBデロームWRスミスのホットライン、ほとんどコレ一本。それでもQBデロームはリーグ11位の3,421ydsを稼いでおり、WRスミスはレシーヴ回数103回、レシーヴ獲得1,563yds、レシーヴTD12個と、WR部門の主要タイトルを独占した。逆に言うと、WRコルバートWRブロウル等が頼りなかったとも言える。
 問題は、GiantsのCB陣にWRスミスをマンツーマンで止められそうなプレイヤーが居ないこと(pmnjさんが聞いたら怒るかな)。CBウェブスターCBアレンCBドゥロウチ辺りで何とかなるかなぁ、けどこの3人を合わせても1インターセプトしか奪えてないんだよなぁ。Panthersの方は、CBギャンブルが7個、CBルーカスが6個と、こちらのコンビはリーグ有数。
 インターセプトと言えば、QBデロームが16個、QBマニングが17個と、共にかなり多め。つか、一旦崩れるととことんまでボロボロになることが多い気がする。今季QBデロームインターセプトを許さなかった試合は5試合全勝、QBマニングの方は6試合で5勝1敗。インターセプトを奪われた方が負ける、かな。
 んで、結局のところ、点の獲り合いの末にPanthersが辛勝、てな予想。得点が微妙な数字なのは、2ptConversionとかセーフティ(!)とかドロップキック(!!)とか、雪崩式DDT(?)とか、通常の7点か3点ずつの入り方では無い気がするから。
 序盤〜前半終了時は、Giantsが優位に試合を展開しそう。攻撃のタレントの数、それぞれの能力は凄まじいものがあるから、巧く噛み合うようなら3TDくらいは軽く奪える。んで後半に入り、リードされてパス連投モードに入ったQBデロームの剛腕が呻る、ってな流れ。ま、それまでにある程度はラン攻撃でGiants守備陣を崩しておかねばならないけど。最終的には、シーソーゲームになって、Panthersが24-29からランでタッチダウンを奪い逆転、2ptを決めて3点をリード、残り4秒で同点を狙ったKフィーリーの51ydsFGが微妙に逸れて試合終了、HCコフリン大激怒、かな。
 pmnjさん、ゴメンなさい。


 結果、ディヴィジョナル・プレイオフのカードは、Colts-Steelers、Broncos-Patriots、Seahawks-Panthers、Bears-Buccaneers、となります。
 うわぁ、Bears-Buccaneers戦。じ、地味ィ〜。点が入りそうに無ェ〜。