スーパーボウルスタッツ分析−コーチング篇。

 先ずは、コーチング。いきなり微妙なトコから入ってみる。


 ヘッドコーチ対決。
  Seahawks : マイク・ホルムグレン
  Steelers : ビル・カウワー
 素晴らしく微妙。共に大舞台の経験は豊富であるが、比較するのは困難。
 攻守のコーディネイターは。
  Seahawks : OCギル・ハスケル、DCレイ・ローズ
  Steelers : OCケン・ワイゼンハント、DCディック・ルポー
 何だか大物が多い気もする。


 ホルムグレンは、Packers時代にスーパーボウル制覇を果たした経歴を持つ名将。スーパーボウル経験の無いチームにとって、彼の存在は非常に大きい。
 ハスケルは、ホルムグレンとの繋がりの緊密さ・相互理解度の深さが大きい。攻撃が好調を保っているのは、この辺に要因があるのか(だとしたらホルムグレンローズとの仲は険悪なのか?)。
 カウワーは、35歳で同職に就いただけあり、現役最長のHC歴(14年目)を誇る。勝率は152勝86敗の.639、プレイオフ出場は10/14と素晴らしい戦績。48歳になった現在でも、若き日の熱血ぶりは健在であり、チームの魂とも言える存在。
 ワイゼンハントの攻撃は、カウワーの意向がどの程度反映しているのか、極めて保守的。4thQで徹底的にランをコールするチームの姿勢は、ファンだから好意的に見れるが、敵だったら腹が立つだろうなぁ。ルポーは「ゾーンブリッツ」の考案者として知られる智将。ディフェンスのコールは、読めない・変化を好む・意外性に富む・etc.と厄介。


 うーん、やっぱりSteelersの方が解説が多いなぁ。
 基本的な流れとしては、ウェストコースト派のホルムグレンハスケルのラインが繰り出す攻撃を、ルポーが如何にして破るか、またはその逆、この辺が大きい。Seahawksの攻撃力は型にハマればリーグ屈指の破壊力を誇るだけに、これは重要だ。Steelersの攻撃は極めてシンプルで剛毅朴訥なので、コーチングどうこう言う以前の問題が占める部分も大きい気がする。
 スカウティングに関して言えば、どっちも悪くは無いが、素晴らしく優秀って事は無い気がする。Patriotsのように、前半どれだけ点差を付けられていてもハーフタイムまでに徹底分析し修正し逆転する、みたいな印象は無い。


 うーんやっぱり、コーチに関しては点差を付けるのは厳しいなぁ。
 では、「7.5-8でSeahawks有利」ってことで。ホルムグレンはスーパーリング持ってるし(そんだけかいッ!)。


 話はさっさと次に続くのであった。