スーパーボウルスタッツ分析−オフェンスライン篇。
続いては、OL。
個人的な観測としては、このスーパーボウルの鍵を握るのは、オフェンスラインの出来に相当部分が懸かっていると思う。これまた個人的評価だが、この両者Seahawks-Steelersというのは、リーグのOLパワーランキング1位・2位の対決だと思っている。
ではでは、選手紹介へ。
Seahawks
LT ウォルター・ジョーンズ
LG スティーヴ・ハッチンソン
C ロビー・トーベック
RG クリス・グレイ
RT ショーン・ロックリア
Steelers
LT マーヴェル・スミス
LG アラン・ファニーカ
C ジェフ・ハーティングズ
RG ケンドール・シモンズ
RT マックス・スタークス
見よ、この錚々たる面々を!……と言っても、どれだけの人が解ってくれるのか(NFLフリークの人であれば、涙鼻水垂涎ダラダラで歓喜に咽ぶ対決なのだが)。
恐らく、Seahawksの左サイドのジョーンズ&ハッチンソンのコンビは、リーグでも間違いなく最強のコンビだろう。かと言って、Steelersのスミス&ファニーカとて、決して見劣りしない(ハッチンソンとファニーカの能力差で言えば、戦術視野や経験で後者が上に思える)。
右サイドが、若く成長株のロックリアに対し円熟のスタークスってのが、スーパーボウルという一発勝負の大舞台でどう作用するか。
因みに、kiyotaさん渾身の「オフェンスラインスタッツ」10傑に登場するのは、……、アレ、誰も居ない。おかしいなぁ、この面々なら、2人ずつの計4人はランキングしてると思ったんだけどなぁ。
では、ディヴィジョナル・プレイオフでは。
4位 クリス・グレイ
5位 ショーン・ロックリア
続いて、カンファレンス・チャンピオンシップでは。
1位 マーヴェル・スミス
5位 ショーン・ロックリア
さてさて、ロックリア好調ですね。けど、スミスは1位獲得で更に好調ですね。
それにしてもこのロックリア、暴行事件で警察に拘留されるなど問題児ぶりを大胆に発揮している2年目の有望株ですが、能力的には凄まじいですな。逆に、左サイドの最強コンビは、プレイオフに入ってから押され気味の展開が続いています。
OLってのは、よく「縁の下の力持ち」と評される通り、個々人が主役となってゲームの主役となることはまず無いもの(アイシールド21の水町健吾はまぁ有り得ないことで、「日本の高校が舞台のフィクション」とまで条件を整えた上でやっと成立するか、てなレベル)。どっちかと言えば、ユニットとしての成熟度・洗練度が大いに試合に作用する。
コンビネーションで言うと、Seahawksは問題のロックリア以外は2年以上のユニット歴を誇り、問題は皆無。Steelersも、スタークスは先発では今季の新顔だが、他はお馴染みの面子。
と、ここまで色々言ってきてお判りの通り、鍵を握るのはSeahawksのRTロックリア。コイツがSteelersの縦横無尽のブリッツを軽々といなしラン穴をこじ開けるようだと、Steelersに勝ち目は無い。
当然、Steelersとて、この思い上がった2年目の若造を許しておくハズが無い。寧ろ、自慢のLB陣やSSポラマルを次々に放り込んで潰しに掛かるハズ。
ならば重要になるのが、逆サイドのLTジョーンズ&LGハッチンソン。コイツ等を五分以上で押さえ込めれば、ロックリア潰しが更に活きようというもの。
とまぁ、色々見て来たが、結論として。
9.0-9.5でSeahawks有利。かなりハイレベルなポジションだが、これが公平な評定かと。
但し、ロックリア潰しが奏功した場合、9.0-7.5でSteelersと一気にひっくり返るので、そこんトコはお忘れ無きよう。