スーパーボウルスタッツ分析−パッシングオフェンス(レシーバー)篇。

 どんどん行くべさ、もう時間が無い。
 次はWR/TE


 Seahawks
  WR ダレル・ジャクソン 38回、482yds、平均12.7yds、3TD
  WR ジョー・ジャーヴィシャス 55回、694yds、平均12.6yds、10TD
  WR ボビー・エングラム 67回、778yds、平均11.6yds、3TD
  WR D・J・ハケット 28回、400yds、平均14.3yds、2TD
  WR ピーター・ウォリック 11回、180yds、平均16.4yds、0TD
  TE ジャラミー・スティーヴンズ 45回、554yds、平均12.3yds、5TD
 Steelers
  WR ハインズ・ウォード 69回、975yds、平均14.1yds、11TD
  WR アントワン・ランドルエル 26回、451yds、平均17.3yds、0TD
  WR セドリック・ウィルソン 38回、482yds、平均12.7yds、3TD
  TE ヒース・ミラー 39回、459yds、平均11.8yds、6TD


 双方共に1,000ydsレシーバー不在であることからも窺えるように、特定の1人ないし2人のターゲットにボールを集めるのでは無く複数のレシーバーにパスを散らして的を絞らせないスタイル。どちらかと言えば、プロボウラー常連のWRウォードを擁するSteelersの方がオーソドックスな攻撃ではあるが、読み易いとは言い難い。


 Seahawksは、故障で今季僅か6試合の出場に留まったとは言え、エースはWRジャクソンであると思う。当然、最も警戒すべきはWRジャーヴィシャスでもWRエングラムでも無くコイツ。仮にフル出場出来ていたならば1,285yds挙げていた計算だし、プレイオフに入ってからの活きの良さは他のターゲットが霞むほどだ。
 WRジャクソン不在の間チームを支えたのは、大ベテランのWRジャーヴィシャスWRエングラム、そして2年目WRハケットだ。特に前者のベテランコンビは、スーパーボウルを含めた大舞台の経験も豊富で、円熟の業が非常に怖い。まぁ、個人的な警戒度としては、WRジャクソンのオマケ的なものなんだが。


 一方のSteelers。頼りになるのはやはりベテランのWRウォード。QBがもっと普通にパスを多投するタイプだったら、間違い無く1,000ydsを越えていた。ランブロックでリーグ1の実力を誇るWRと評されるように、技術・パワーの面でも頼りになる。
 WRランドルエルWRウィルソンは、いずれもスピードを活かした一発が武器。RACも優れており、あとはいかにキャッチする機会を増やせるか。
 Seahawksに比べ、WRの陣容では劣るように見えるSteelers。だが実は、RBへのパスがかなり効果的に攻撃に組み込まれており、RBパーカーの218ydsを筆頭に、RBヘインズの113yds、FBクライダーの43ydsと、そこそこ幅広いパス攻撃が展開出来ている。SeahawksがFBストロングの166yds、RBアレグザンダーの78ydsに留まっているのに比べると、アンダーへのパスが奏功している。
 そして、オレ一押しのTEミラー。新人ながらも6TDを挙げ、2度の週間新人MVPにも輝いた。エンドゾーン際での強さは誠に圧倒的で、コースへの身体の入れ方は新人とは思えない。見るからに大舞台でも物怖じしないタイプで(異名は「ビッグマネー」だし)、スーパーボウルでも大いに期待出来る。


 さてさて、総合評点。
 WRジャクソンが本調子との前提付きだが、7.5-8.0でSeahawks。オレはこのWRジャクソンを大いに買っているのだが、彼が負傷から戻れなかったなら7.5-6.5になっていた。1.5点分くらいの力は持っていると思える(周囲のWRを活かせる能力も含めて)。
 個人的には、TEミラーTEスティーヴンズを圧倒するくらいの活躍をして欲しいと願っている(TEティーブンズには色々とムカつく面も有るし)。